後輩ちゃんとナンパ
「まじかよ……………」
小さな声で一言つぶやく。
現在ここで起きていることはナンパ。
あおが遊び疲れてという事でジュースでも買おうかなと思っていたら、なんと、ナンパされてしまった。
そう、いわゆる逆ナンというやつである。
目の前にはいかにも男好きそうなエロいお姉さん二人。だいぶきわどい水着を着ている。正直、俺の好みである。
一人は金髪の見るからにビッチなお姉さん。もう一人は茶髪の優しそうだけど、実はめちゃくちゃ男遊びしてそうなお姉さん。
茶髪の人のほうが好きですねぇ。
「ねえ、君連絡先交換しない?てかこれから一緒に遊ばない?」
そう聞いてくる茶髪のお姉さん。
「交換します。ぜひいっしょに遊びましょう!!」
即答だった。断るわけがないだろ。
可愛い後輩?巨乳の同級生?そんなん知らねぇ!!時代はエロいお姉さんなんだよ。
「えーめっちゃ乗り気じゃん、かわいいー」
そう言ってにやにやする金髪のお姉さん。
やばい、まんざらでもないですなぁー。
「ちょっと、先輩。可愛い後輩ほったらかしてなに美人のお姉さんたちに捕まってるんですか」
…………おっと
そこにいたのは頬をぷっくりと膨らませたあおだった。
「……………すまん」
あお、そのジト目辞めてくれ……………
「えぇーー君彼女持ちだったの?だめだよー。変なお姉さんについていこうとしたら」
「そうだよーこんなかわいい子なんだから、一人にしてると危ないでしょ」
お姉さんに達にも説教されてしまう。
何ともいたたまれない気持である。
「さぁ!先輩早く行きますよ!私をほったらかしにして他の人にデレデレした罰です。焼きそば買ってください」
そう言って手を引くあお。
「あんまり困らせちゃダメよー」
「ムラムラしたらお姉さんの事おいでー」
それぞれ手を振ってお別れを告げるお姉さんたち。
二人に一礼してあおに並ぶ。
「怒ってる?」
ご機嫌斜めなあおに尋ねる。
「怒ってないです……………………拗ねてるんです」
でもなんだか少し、機嫌の悪いあおは可愛らしかった。
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