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後輩ティータイム  作者: ゆめ
第1章 先輩くんは振り回される
32/216

後輩ちゃんは信じない


「…………………………………………え?なにそれ」


 あまりの驚きに、アイスを落としそうになる。


 先輩が暴力事件?そんな噂……


 一つ、思い当たる節があった。

 バスケの事だ。


先輩はバスケの話題になると明らかに動揺する。


もしかして関係があるのかもしれない。


「なんかねー。去年の一年生のバスケ部員の人が、上級生のバスケ部員をボコボコに殴って病院送りにしたんだって。確か名前は………………渡部って人」


 間違いない、先輩の事だ。


「なんでもその人が一方的に殴りつけて、みんな血まみれにされたらしいよ」


「えーほんとにー?」


 何となく胡散臭いな………………あの先輩が喧嘩強いようには見えないけどな。


「ホントだって!結構有名な話らしいよ」


「そうなんだー、バスケ部の先輩たちなら知ってるんじゃない?」


 私の質問に朱里は「あー」と言って、

「なんか、この話はバスケ部じゃ禁句らしいよ。ちょっとしゃべっただけで先輩超怒るらしいからね」


「ふーん、気を付けないとね」


 なんだか話の内容と普段の先輩との違いが凄すぎて全然信憑性ないなぁ……


「それがきっかけで男バスと女バスが仲悪くなったのかな………」


 朱里の言う通り、男バスと女バスは仲が悪い。一年はそれほどだが、二、三年は特に激しい。 

これも暗黙の了解で何も口出ししなかったが、今思うと不自然だ。


「まぁ、どうせ関係ないからいいんじゃない?」


 あくまでも興味なさそうに言いなから、ぺろりとアイスを平らげる。


「それもそうか。よしっ夏休み遊ぶぞーーー!」



 アイスの棒には「はずれ」と書いていた。


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