表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
後輩ティータイム  作者: ゆめ
第1章 先輩くんは振り回される
31/216

後輩ちゃんは振られた

 部活が終わったので、更衣室で着替える。

 この後先輩との約束があるので、しっかりと汗を拭く。シーブリーズは必需品だ。


部活が終わると、さっきまでいた先輩はいなくなっていた。


なぜかなつき先輩とまどか先輩もいなくなってるし…………………。

 まさか二人と遊びに行ってないよね!?私との放課後の約束は!?


 着替え終わったので、さっそく先輩の元に行こうと、メールアプリを開く。


 すると先輩からすでに一通のメールが来ていた。

内容は、

「すまん、先輩貧血で倒れたわ。今日なしで。埋め合わせは今度する。」


 ってなにこれぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!??????


 え!?貧血!大丈夫なの???って今日なしってどういうことですか!!楽しみにしてたのに!てか絶対そこなつき先輩たちいますよね!!!


 思考がぐちゃぐちゃになって追いつかない。


  とりあえず返信しないと……………。


「『貧血大丈夫ですか?』・・・・・なんか違う。『ドタキャンなんてひどいですよ!』、いや貧血だから仕方ないじゃん………。『なつき先輩たちと一体どういう関係なんですか⁉』、あれ?なんでこうなった・・・・・・」


 あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!なんて返信すればいいのぉぉぉぉぉぉ!!!!


「どったのあおちゃん、唸りだしちゃって」


「わわっ!な、なんでもないよ!」


 急に携帯を除かれてびっくりした。


 声をかけてきたのはバスケ部の同級生の朱里。


 挙動不審な私を見て、一瞬不審に思った様子を見せるが、すぐに笑顔になる。


「一緒に帰ろ!ほかの子ら男とデートとか友達と遊びに行くってー。振られちゃった」


 そう言って笑う朱里。


 いつもは一年生全員で駅まで一緒に帰るのだが、他の子たちはほかの用があるらしい。


 まぁ、私も用事あったのにドタキャンされたんですけどね………………。


 炎天下の道のりを一緒に並んで歩きだす。


 途中でコンビニに寄ったのでアイスを買った。


「そういえばさ、あおちゃんって今日部活見に来てたあの男の先輩と知り合いなの?」


 急な質問にアイスを落としそうになる。


 果歩と沙紀には恋人と嘘をついているが、一応ほかの人には他人のふりをする先輩との約束だ。


「んや、知らないよ」


 アイスをぱくりとくわえながら言う。


 このアイス、前に先輩におごってもらったやつなんだよね。先輩おねだりに弱いからなー。


 ただ道を歩くだけでも、先輩とのいろんな思い出に満ち溢れている。

 出会ってからまだ四カ月くらいだけど、私の中で先輩は大きな存在になっていた。


「多分あの先輩、噂の人じゃない?」


 朱里の含みのある言い方に疑問を抱く。


 え、噂の人って何!?先輩実はモテてるの!?私噂とか疎いからなー。全然知らなかったよー。


 勝手にショックを受けていた私だが、次の朱里の言葉に衝撃を受ける。




「暴力事件起こしたって噂」


この作品が少しでもいいなと思ったら☆と感想をよろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ