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後輩ティータイム  作者: ゆめ
第1章 先輩くんは振り回される
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三人で夏祭り


「くだらないなぁ……………」


 そう言いながらお米を食べるなつき。


 さっきの状況を説明するとだいぶ呆れている様子だった。


「あはは………まさかほんとに揉まれるとはね…………。どうだった?」


「生まれ変わったらまどかのブラになりたい」


「はぁ……」


 現在の状況を説明すると、普段は特別教室棟でご飯を食べている二人だが、いつも隣のクラスに迎えに来ているまどかが来ないのを不審に思ったなつきが様子を見に来たらしい。


 なつきの乱入後、まどかが「どうせなら一緒に食べよう」と言い始めたので今こうして、特別等の教室で三人で食べている。


「そいやさ、もうすぐ夏休みだよね。律はなんか予定あるの?」


「んやー特には。最初の週の水曜にちょっと出かけるくらいかな」


 去年まではバスケ部に所属しており、ほぼ休みなしで部活だったが、今年は基本暇だ。


「ならさ、今年も行こうね。夏祭り。三人で」


 まどかにしては珍しく緊張しているようだった。


 教室が静まり返る。


 まどかの言っている夏祭りというのは毎年夏に隣町である花火大会の事で、昨年も三人で行った。


 ちなみに、そこで俺となつきは恋人になった。


 俺となつきが付き合うようになってからも、よく三人で遊んだ。


 結局別れてしまったので今年は行かないと思っていたのだが…………。


「行きたいな。私も」


 沈黙を破ったのはなつきだった。


 少し気まずそうにしていたまどかだが、なつきの言葉ですぐに笑顔になる。


「やった!律は?」


 確かにいろいろあったが、俺のこの二人といるのは嫌いではないし、別れてから何となく空いてしまったなつきとの距離を縮められるかもしれない。


「もちろん、いこーぜ」



 俺の返答に、なつきも安心したように笑顔になった。


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