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後輩ティータイム  作者: ゆめ
第1章 先輩くんは振り回される
23/216

爆乳ちゃんの急接近


 とりあえず何周か歌って現在の順位は

一位、果歩 93点

二位、あお 91点

三位、律 88点

四位、沙紀 86点


 二位と三位の差から考えれば俺が一位になることはないだろう。


 どうやら俺と沙紀でビリ争いをすることになりそうだ。


 変に緊張してのどが渇いたので、飲み物のおかわりでも次に行こう。


 ちょうど他のみんなもコップも空になっていたのでみんなの分のコップも手に取る。


「あ、律先輩注いでくれるんですか?ありがとうございます!私シロップメロンソーダ麦茶割で‼」


 いやそんなん聞いたことねえよ。


 果歩はなんかいろいろ生きてるのが楽しそうだ。


「先輩私はオレンジジュースで。すいません、ありがとうございます。」


 そう言って律義に頭を下げてお礼を言うあお。


 やっぱり生意気だけどいい子だ。


「沙紀ちゃんはどうする?」


 沙紀のコップも空になっていたのでオーダーを聞く。


「あっあの、私も手伝います。」


 そう言って、自分のコップと果歩のコップを持ってくれる。


 まだ沙紀は少し俺と話すときに緊張してるな。


「ありがと。」


 なるべく優しく笑顔を作って答える。


 正直、シロップメロンソーダ麦茶割をうまくブレンドできる気は全くしなかったので、果歩のコップを持ってもらって助かる。


 そのまま無言でドリンクコーナーへ


「沙紀ちゃんはみんなの前で歌うのは苦手?」


 ジュースを注ぎながら何となく尋ねてみる。


 俺がいるからなのか、歌ってる時の沙紀は何となく緊張してる印象だった。


「ふえ!?そんなことない…………ですよ。」


 最初は驚いて何ともかわいらしい声が出ていたが、すぐに声が小さくなる。


 やっぱ緊張してんだよなぁ。


「お兄さんこそ、緊張してません?」


 ちょっと顔を赤く染めた沙紀が訪ねてくる。


 てかこの子のお兄さんって呼び方ぐうかわなんですが。


「そうだな………あんまり女子が多いのは慣れてないからな。」


「へーお兄さん、何となく女の子の扱いなれてそうなのに。」


「そう………かな。あおとはよく話すし、妹がいるからなのかも。」


 バスケ部の時だって、女子部員とはよく話した。


「じゃあお兄さんは私たちの事妹みたく見てるんですか?シスコンさんですね。」


 …………あれ、今この子なんて言った?


「全然そんなことないよ。あおなんてクソ生意気な後輩としか思ってないし。果歩ちゃんはうるさい子としか思ってないかなー。どっちもいい子だけど。」


「やっぱり女の子の扱いなれてますよねお兄さん。特に年下。普通、名前をちゃん付けで呼びませんよ。」 


 そういってからかうように笑う沙紀。


 なるほど察したぞ。


 多分この子、心を開いたら普通に饒舌なる系の子だ。しかもちょっと話しただけで調子に乗っちゃう子だ。

それにしてもなれるの早すぎだろ、まだ数回しか話してないよね。もう人間性見抜いちゃったんですか……。


 他の人も急に距離感縮まってびっくりするんだろうな。


「あー、ちゃん付けは全く意識してなかったかも。」


 もしやほんとに俺は年下の扱い上手いのでは?


「やっぱ年下好きだからあおちゃんなんですか?」


「ん?なんでそこであおが出てくるんって…………そ、そうなのかもな。シンプルにあおが好きってのもあるけど。」


 あぶねぇ、今一瞬付き合ってる設定忘れてた。


 沙紀は一瞬不審に思った表情を見せるも、すぐに笑顔に戻る。


「アツアツですねー。でも年下好きなら私も対象になるのかな?」


 そう言って上目遣いで覗き込んでくる。


 あ、あざと可愛い。てか胸でかい。


「ふふっ、お兄さん顔真っ赤ですよ。浮気ですかー?さ、戻りましょ。」

 言いたいことだけ言ってコップを持って歩き出す沙紀。


 ぐぬぬ……どうやら今年の一年は生意気なのが多いらしい。いつか覚えとけよ・・・・・・・


 ちなみにその後のカラオケでは緊張が解けた沙紀が怒涛の快進撃を見せ、結果は


一位が95点で沙紀とあお。(小数点は忘れてしまったので同率一位となった)


二位が果歩。


そしてビリが律。


 ルールの乗っ取り、あおと沙紀に俺に対する命令権が渡される。


 何となく面倒くさそうな二人に命令権が渡ってしまった。


 その後、なぜかトイレに呼び出され、こっそり沙紀と連絡先を交換して、今日はお開きとなった。


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