後輩ちゃんにはしたくなるよね
「あー、彼女ほしー」
「は?」
べしッ。
休憩時間、ふとつぶやいた言葉に反応し、あおは俺に手刀をかます。
「こらこら、私という超絶カワイイ彼女がいるでしょうが」
「あ、忘れてた」
「別れましょ」
「そうだな。いままでありがとう」
「そんなぁ!ごめんなさい!嘘です別れたくないです!大好きですっ!!」
「なんなんだよこいつ……」
とまぁこんな感じで今日もあおは元気である。
ミルクティーをすすり、あおは俺に尋ねる。
「先輩、ムラムラしてるんですか?」
おもむろにそう尋ねるあおに、俺は?が浮かぶ。
「なんで?」
「だって彼女が欲しいって言ったじゃないですか?それって、ムラムラしてるってことですよね?」
「なんでそうなるんだよ……」
「だって、彼女なんて男の人にとってはオナホみたいなものでしょう?やっぱり、私がそういうことさせてあげてないから……」
「お前の脳内が怖えよ……」
間違っているようで間違っていない事実に、俺は失笑が浮かぶ。
だがしかし、ここは彼氏として彼女をちゃんと安心させてあげるべきだろう。
「今のは口癖みたいなものだよ。俺はあおで満足だよ」
「ならいいですけど……」
不服そうに、あおは自分を納得させる。
しかし、俺はそれでは終わらない。ムラムラしているのは事実なのだ。
「まぁ、エッチなことはしたいけどなぁ・・・」
「うぅ……」
俺がそういうと、あおは顔を赤くしてうつむいて、そして小さく答える。
「……ですよ」
「え?」
「いい……ですよ」
え?まじで?
やったぜ。
「ここでやろう今すぐやろう!」
「え!?ここでですか!?」
「場所なんて関係ねぇ!俺の心は限界だ!!」
俺はそう宣言し、あおの肩をがしっとつかむ。
そして、顔を近づけ、キスをしようとする。
「え?え?え?!」
あおは顔を真っ赤にして戸惑っているものの、目を閉じ、俺のキスに応じようとする。
怖そうに、不安そうに、そして期待しているようなあおの表情。
あ、デコピンしたい。
「あお……」
「せんぱい……」
俺とあおは顔を近づけ………
「痛っ!!!」
デコピンした。
したくなるよね




