表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
後輩ティータイム  作者: ゆめ
後輩ちゃんとイチャラブラブ♡
215/216

後輩ちゃんの不安

「ねぇ、先輩。今日は先輩とイチャイチャしたいので、私と離れないでください」


 放課後、今日は部活が無いのでいっしょに駅まで行こうとしていると、あおは俺にそう言ってくる。


「え、なに急にデレて。怖いよ」

「何言ってるんですか。私は年中無休で先輩にデレデレですよ」

「あー。はいはい。あざといあざとい」

「もう、本気なんですからね」


 そういって、俺たちは電車へと乗り込む。


「で、どうしてそんなこと言いだすのさ」


 結局あおと同じ方向の電車に乗り、隣に座った俺は、なんで突然そんなことを言い出したのか問う。


 するとあおは俺の袖をぎゅっと握って、俺を確かめるように言う。


「その……私達、一応付き合ったわけじゃないですか」

「うん」

「先輩を幻滅させたんじゃないかって…」


 電車に揺られ、あおは続ける。


「付き合っているのに、やってることは今までと変わらないし、私は今のままで満足で幸せなんですけど、先輩はつまらないのかなって……それでその……飽きられちゃったりしてないかなって……」


 電車みたいに、あおの気持ちは揺れて、俺に否定して欲しいとかそんなでは無く、本当に、自信が持てなくなっている。


 いつもの生意気さはどこへ行ったのやら、付き合ってから、今の関係を維持したい、という気持ちから弱気になっている気がする。


 俺は周りの誰も見ていないことを確認して、本当にこっそり、一瞬、あおの頬にキスした。


「っ!」


 その瞬間、あおは跳ねるようにして、身を固める。


「そんなことないよ。ちゃんと好きだから安心して」


 自分で言ってて、俺はこの子よりも年上なんだなって思った。


 それで、年下のあおが可愛らしいなって思った。


「っもうっ!急にするのは反則です!」


 あおは抗議してくるが、その眼はまだ少し不安そうだけど、うれしそうなのは隠せていない。


「どうせなら一生愛してる、お前の子宮に俺の子種をぶち込んでやるから待っておけ、とか言ってもいいんですよ?」

「お前そんな下ネタ言うキャラだっけ?」

「知りませんよ。作者が私に下ネタを言わせたいらしいです」

「そうですかい……」


 そんな話をしているうちに、あおは何時もの元気を取り戻していった気がして、近くのショッピングモールの最寄り駅に降りる頃には、不安でいるよりも、今を楽しんだ方がいいと気が付いているようだった。


「先輩、これから私の事、もっと好きになりますから、覚悟しといてくださいね」


 電車を降りて、自然と手を繋いできたあおは小生意気で可愛い笑顔で俺に言った。


 本当に、俺の彼女はあまりにも可愛すぎる。


あおちゃんかわええ……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ