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後輩ティータイム  作者: ゆめ
第4章 先輩くんと後輩ちゃん
206/216

後輩ちゃん、インターハイに向けて

 その日は休憩時間が始まるなり、すぐに第二体育館へと直行した。


 修学旅行であんなことがあったのだから、どうにも教室で気まずくて仕方がない。


 購買で買った菓子パンを食べていると、あおがやってきた。


「先輩、最近ここでボッチご飯してる事多いですよね。いじめられてるんですか?」

「ねぇよ」


 何とも生意気な言葉に返事をする。

こいつとの居る時間は教室でなつきと過ごしている時のように気まずい雰囲気では無いので、とても落ち着く。


 あおが何時も通りにつま先立ちしてミルクティーを買おうとするが、それよりも早くあおの代わりにボタンを押してやった。


 今日は、というより、今日も俺の奢りだ。


「あ、ありがとうございます……」

「おう、あんまり無理するなよ」


 俺は何気ないふうを装って言う。


 最近、あおの自主トレの頻度が増した。

 その理由はもうじきやってくるインターハイ予選があるから。

 あおはこのままではレギュラーメンバーにはなれないだろう。

 だから必死に練習をしている。


 根を詰めすぎなほどの練習量は体を壊すという事は十分に理解しているだろうが、それでも制御できるものではないだろう。


「まぁ、もう少しで大会ですし。何とかして試合出たいですから」

「……そっか」


 あおの言葉に怪我をしないか心配だと思うと同時に、もうそんな季節がやってきたか、と懐かしい気持ちになった。




 一週間後、インターハイ予選の組み合わせが発表された。

 男子は昨年優勝しているため、シード権で初戦が第二回戦となる。

 しかしその初戦の相手、恐らく勝ち上がってくるだろうと予想されるチームは、以前練習試合で百点ゲームでうちの高校に勝利した高校だった。


もうじき完結です


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