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後輩ティータイム  作者: ゆめ
第3章 後輩ちゃんは大好きです
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同級生ちゃんと夜

「はぁ、今日はもうクタクタだぁ…」


 俺は一人ベッドにダイブした。


 修学旅行二日目の宿泊先は、少しだけいいホテルで、普通は2人部屋なのだが、出席番号が一番最後の俺は、一人部屋となった。

 つい先ほどまで仲のいいクラスメイト達の部屋まで遊びに行っていて、見回りの先生に消灯時間が過ぎていると怒られて、部屋に帰ってくる頃には、日付が変わりそうだった。


 修学旅行二日目ともあり、さすがに疲れがたまって眠い。

 初日なんてあんなに元気だったのに、今はあっという間に寝てしまうそうだ。


 ベッドで瞳を閉じると、明日の自由時間の事を考える。


 日中はあまりにも楽しくて忘れてしまったが、俺は明日の自由時間に告白の返事をしなくてはいけないのだ。

 なつきの笑顔や思い出、なつきに対する気持ちが頭をめぐる。


 悶々と悩んでも仕方がない。

 俺は逃げるように、すっと襲ってくる睡魔に身を委ねた。






眠りについてから何時間たっただろうか。

ふと目が覚めて、ベッド横の目ざまし時計がある方に視線を向けるが、いつもの家ではないことを思い出す。


なぜ目が覚めたのかは分からないが、あまりよく眠れなかった。


 少し空いたカーテンからは月明かりが照らしているが、部屋は真っ暗。


 いつもと違う空間に、少し落ち着かない。


 このまま眠れそうにも無いので、ホテルのロビーの自動販売機でジュースでも買おうかなと思い、状態を起こそうとした。


 でも、できなかった。


 一瞬声を上げようとするが、それもできなくなる。


 暗闇で目を凝らすと、そこには、なつきがいた。


「律、私もう。我慢できないよ」







 修学旅行三日目。

 自由時間は、男友達と過ごした。

 たまに見かけたなつきもまどかと一緒に過ごしていたみたいで、まどかにはメールで『何があったの?』と尋ねられた。

 帰りのバスは眠っていて会話することなく地元に到着。

 ふと視界の端に見えたなつきの表情は、昨晩のような怖いものでは無く、どうしようもなく儚げだった。


その日の夜に何があったのかはご想像にお任せします


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