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煙草
[第2章]4月3日
深い眠りから覚めただるそうに体を起こした。
一人暮らしなのでもちろん親からも起こされるはずもなくゆっくり、動き始める。
みんなもルーティンがあるように僕にもあった
顔を洗い煙草を燻らせる。
Black devilの甘い香りに包まれると自然と目が覚めるのだ。
太陽は高く上がっていてこの時期にしては暖かい日差しが部屋の中に射していた。
「頭がガンガンする……」
SMIRNOFFと角瓶が足元に転がっていた。
バイトもせずに1ヶ月間この部屋に引きこもっていたが明日からは大学が始まる。
今更になって実家に帰り地元で大学進学すればよかったなどと後悔し始めたのだがもう遅かった。
後悔先に立たず、後の祭りとはまさにこの事だ。
またネットの森に足を運び無駄な一日を過ごしていた。