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119話 極めて厳しい掟!?

本日は無事に投稿出来て良かった~

前回は遅れて申し訳ありませんでした。

次回は日曜日に投稿する予定でっす。

 ドルアーク王国から遠く離れた西の地、俗に言うところのエルフの大集落にて、妙に艶々とした表情の次郎衛門がいた。その足元には次郎衛門に愛でられまくったアイラ様と呼ばれるエルフが転がっている。

 アイラの目は虚ろだ。

 その目は虚空を映してはいるもののアイラ本人がその光景を認識出来ているかどうかは不明だった。

 エロゲー好き達の間で良く言うところのレイプ目という状態である。


「全くもって合法ロリってのは最高だぜ!」


 確かに次郎衛門自身は最高かも知れない。

 だが周囲のエルフ達からしてみれば最低であると言わざるを得ない台詞である。


「ア、アイラ様にこんな事を仕出かしておいて無事に帰れると思っているのか!」


 次郎衛門がロリを思う存分に堪能してちょっと落ち着きを取り戻してから騒ぎだすエルフの若者達。

 それならアイラ様と呼ばれる少女がこんな状態になる前に言えよと思わなくもないがこのタイミングでエルフ達が騒ぎ出した理由は明白だった。つまり次郎衛門の欲求がある程度解消するのを待っていたのである。つまりエルフ達は自分達の貞操の為にアイラ様を見捨てたと言えなくもないのだ。

 

 そんな若者達に対して次郎衛門は不敵に笑いながら口を開く。


「ほむ。今度はショタのターンってのも有りか? なぁ、お前達はどう思う?」


 次郎衛門の男女どっちでもいけまっせ的な台詞にその場に居た全エルフ達に戦慄が駆け巡る。

 エルフ達のには同性愛といった文化はない。

 だが人間達の中には男女構わずにイケる者がいると言う話は聞いた事があった。

 女性が身の回りに居ない状況であるならまだしもこの場にはまだ女性は数多く存在しているのだ。

 目の前に居る男が同性ですらその視野に捉える変態だとはとは思わなかった。

 だが目の前に居る男が男女隔てなく食べちゃえる変態だとしたらこの場に居る全てのエルフが危険だと言う事になる。


 何せ既にアイラ様と呼ばれていた少女が既に次郎衛門の毒牙に掛かりレイプ目状態なのである。

 ああはなりたくない。

 何よりも、何よりもだ。

 目の前の人間がまだまだ元気一杯だという事が怖かった。

 それが今、この場にいるエルフ達の共通の思いとなった。


 最初に動いたのは男性エルフだった。


「同性に手を出すのは良くないと思います!」

 

 力強く叫ぶ男性エルフ。

 そんな男性エルフを女性エルフ達が恨みがましい目で睨みつけるが男性エルフ達の誰一人として女性エルフ達とは決して目を合わせたりはしなかった。

 だが女性エルフとは目も合わせない男性エルフ達だったが各々のお尻だけはキッチリガードしていた。

 いや、キッチリガード等という生温いものではない。

 絶対にお尻だけは死守してみせる。

 そんな気概すら感じさせた。

 清々しいまでの男性エルフ達の裏切りっぷりと言えた。


「なるへそ。一理あるな」


 男共の口車にうむうむと頷く次郎衛門。

 だが、裏切られっぱなしで終わる程女性エルフ達も軟弱でもない。


「女ばかり相手にしてても飽きてしまうのでは? 幸いここには人間達が言うところの見目麗しい美少年達ばかりです。このような機会は二度と訪れないかもしれないわよ?」


 女エルフ達は美しい男というものの希少性をアピールしたのである。

 美に関しては人間達よりもエルフ達に軍配が上がる。

 女性エルフが人間の女性に対して先天的に数歩のリードがあるとするならば男性エルフは人間の男性と美を比較するならば控えめに見ても百歩以上のリードがあると認めざるをえないだろう。

 女性エルフ達はこの点を的確に突いたのである。


「ほむほむ。確かに女衆の言う事も尤もだな」


 これまた頷きながら考えに耽る様子を見せる次郎衛門。

 何と言う事だろうか。

 つい先ほどまでは一致団結して纏まって次郎衛門を監視していた筈のエルフ達。

 それが何時の間にやら男性陣女性陣と分裂し、お互いを完全に敵視し合い、一触即発の雰囲気にまで発展しつつあった。

 男性陣、女性陣共に余程次郎衛門に愛でられたくはないらしい。

 その事に気が付かない次郎衛門ではない。

 一見平然を装って佇んでいるが目じりにうっすらと光る物が見えた。

 それが何より次郎衛門の心境を物語っているといえよう。


 しばらく成り行きを見守っていた次郎衛門であったが、どうやら男性陣と女性陣の勢力は拮抗しているようで、一向に決着が見えて来ない。

 エルフと言う種族は長命である。

 長命であるが故に結論を急がない傾向にあるのだ。

 勿論全ての事においてそうわけではない。

 急を要する問題にはそれなりの地位の者が判断する事もある。

 俗に言うところのハイエルフというやつである。

 この場においてはアイラ様と呼ばれていた少女がそのハイエルフにあたる。

 だがその肝心要のハイエルフ様が既にレイプ目状態で大地に転がっている。

 よく見てみればアイラ様の瞳からは止め処なく涙が零れており、地面に決して小さくない染みを描いていた。少々哀れに思わなくもないがそこにスポットを当てた所で話は進みそうにはない。

 

 何時まで経っても結論が出なさそうな展開に次郎衛門が遂に介入を決意したらしい。


「よーし分かった! お前達双方の言い分、この次郎衛門しかと理解した!」


 声高に叫ぶ次郎衛門に全エルフの視線が集まる。

 彼彼女等は次郎衛門の行動次第で次の被害者になるかもしれない事を知っているのだ。

 場に緊張が走る。

 次郎衛門が選択した答えとは。


「どちらの言い分も聞くべきところはある! そこでだ! ここは一つ俺の故郷の古い掟のようなものを活用しようと思う! 争い合った者双方を罰するという極めて厳しい掟だ。つまり何が言いたいかって言うとだな。即ち喧嘩両成敗! よって双方美味しく頂きます!」


 そう言い放った時の次郎衛門の活き活きとした表情ときたら。

 そしてその次郎衛門の表情を目の当たりにした時のエルフ達の絶望に染まった表情といったら。


 今ここエルフの大集落にこの先数千年に渡ってエルフ達に語り継がれる事となる一匹の変態が降臨した。その変態は気力そして実力ともに尤も充実しているであろうエルフの精鋭達を相手に一切の妥協をする事もなく容赦なく愛で尽くしたのであった。


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