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詩集 「chanteuse」  作者: 月見里 星維
19/21

君のせい

夕陽たたずむ 鴨川べり

君と二人並んで座った

出会う前は「ありえない」と

呆れていたのに


隣で触れ合う君の体温

限界寸前の鼓動が

伝わりやしないだろうかと

焦っていた僕


「私のことは忘れてね」と 言って笑った君の

瞳からこぼれた雫ひとつ 今もまだ光っている


「未練がましい」って君は絶対言うだろうけど

忘れない決して忘れたくないよ

恋しくて苦しくて泣きそうで痛い

君を想うと


家路を急ぐ川端通

君と二人並んで歩いた

あの頃の君の定位置を

風が走っていった


無邪気に誓った「永遠」っていう

言葉はこんなにも頼りなく

哀しくてはかないなんて

知らなかったあの頃


最期の挨拶代わりに 交わした握手の

握り締めた手のぬくもり 今もまだ残ってる


もう決して隣にいないはずなのに

こんなにも心が追い求めている

恋しくて苦しくて切なくて痛い

涙こぼれた


会いたくて会えない 運命って何?


もう決して届かない場所にいる君に

抜け殻のように空いた心 埋められない

この距離や歳月や止められた時間が

こんなにも二人を隔ている

恋しくて哀しくて切なくて痛い

忘れられない


きっと 君のせい

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