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詩集 「chanteuse」  作者: 月見里 星維
16/21

籠のなか

消えてゆく虹を

追いかけるように

淡い光すら

求めずにはいられない

明日の朝が たとえどんなに

つらく悲しくなっても


今の僕らの眼に映るものは

ただ四角く切りとられた風景ばかりで

変えたいものすら変えられない 限られた世界の中


僕らの住処は 籠のなか

ちっぽけに閉じこめられた

小さな鳥

翼を持てども 飛び立てない

遥か彼方を夢見ている


吹き抜ける風と

争うように

悠かなる空を

夢見ずにはいられない

未来の朝が迎える現実が

どんな瞬間であっても


僕らの世界は 籠のなか

ちっぽけに区切られた

狭き門

扉を開けども限られて

壁がいくつも立っている

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