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Grauen Welt  作者: 桜忠丸
56/63

死を司る神と人




パシャァン…



「やっぱりきたんだ」

刀を構えながら目の前の女を睨み付ける。

「受けれるとは思わなかった。誇っていーよ、君」

薄笑いが、怖い。

マーツのが軽薄な笑いだとしたら、彼女のは酷薄な笑いだろう。

事実、彼女はアークを一太刀で殺した。

私も、結界を張っていなきゃ死んでいた。

剣先が、震う。


奴が来た。

出来の悪いコマ送りの映画のように、来た。

気付いた時には懐にいた。



キィィン



刃物同士がぶつかる音。

あり得ない。

だって、私は刀を動かしていない(・・・・・・・)のだから。



ヴォン


風を切る音。

「様無いな、ルイ。暗殺者が後ろを盗られるなんて」



そこに、


死神がいた。



呆然とした私を彼は押した。

その刹那、彼の片腕は宙に舞った。

「様無いな、ユウ。死神が人を庇うなんて」

「今は死神じゃない」

首筋を狙って振られた鎌は、当然、避けられる。

そして、彼女の後ろにいたもう一人の暗殺者の左腕に擦った。

「『沈め』」

その、暗殺者は死んだ。

鎌の力だろうか。

彼は止まらない。

石柄を突き出し、彼女の動きを制限する。

「『走れ』」

彼は鎌を手放した。

鎌は消え、再び彼の前に現れた。

先程まで、背中にあったのにだ。

それを両手で握り、振り上げる。

「『命は斯くも儚い』」

彼女は表情を一変させた。

薄笑いから驚愕、そして焦燥へ。

そして、鎌を最小限の動きで避けた。

彼女に、先程までの余裕はない。

それでも、彼の方が早かった。

「『紫屍涙塁』」

二つともやっちった(笑)


次はマーツ対グローリーかと

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