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Grauen Welt  作者: 桜忠丸
55/63

荒れ狂う焔




「せありゃぁっ!」

袈裟懸けに振り下ろす。

「甘い甘い」

軽く避けられる。

手加減されている。

そう感じるのに何もできない。

屈辱でしかない。


だから


「はぁっ!」

振り下ろした刀の軌道上から焔が溢れだした。


本気・・を出す。


「……っ!魔法援護!」

叫ぶ男に切り掛かる。

再び刀を掲げ袈裟懸け。

同時に下の大地を這う氷の蛇。

空中では先程の焔で作られた大鷹。

その全てが彼に向かう。

「……盾よ!」

刀を短剣で受け、蛇を投剣で縫い付け、鷹を盾魔法で防ぐ。


完璧とも言える受け方。

そう、私が相手でなければ。

いや

アマテラスが相手でなければ(・・・・・・・・・・・・・)。


受け止められた刀身から焔が再び溢れる。

しかし色が違う。

先程のが血のような紅だとしたら、今のは太陽に近い

白の焔が意味するのは神炎にして真炎。

その焔を遮るものはなし。


短剣を溶かし、鎧を溶かし、敵に当たる。


そして、彼のアバターすら、溶ける。


「アーク、終わったよ!」






「邪魔だってよ!」

振り回される斧を躱す五匹の蛇、三匹の鷲、二匹の虎。

もちろん、彼から受け取った魔法だ。


そして、これから使うのも、また。


「『汝の言葉に意味はなく、汝の力に忌みはない。儚く澄んだ、それでいて何よりも力強く濁った炎よ、仄かに灯れ。爛々と輝け。振り下ろされし断罪の断頭台より醜く、死を迎えた神より気高く、娘を守る母のように慈愛に溢れ、子を守る父のように雄大に語れ。友のように酒を汲み合い、敵のように武器を交じわせ、恩師のように見守り、仇敵のように狙い、そしてなによりも、彼の地に旅立ちし我が仲間のように我の力となってくれ。』」

詠唱を一度切る。


そして、放つ。

「『うぐいす、一鳴き』」


瞬間、辺り一帯に透明な炎が表れ、敵を蹂躙した。



「アーク、終わったよ!」

聞こえてきた声に応える。

「こっちもオッケー!」



その焔は相対していた斧使いだけでなく、ひそかに近づいていた暗殺者アサシン二人の命も刈り取った。

言うまでもなく、あの兄妹である。







残り、七人

どうしてこうなった……orz



焔に集中しすぎた感が否めない。



ま、いいか

次はルイ対ユウ……か、残りの暗殺者アサシン対ヘイルだと思います

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