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Grauen Welt  作者: 桜忠丸
4/63

掛け合いと奇策

………一体いま、何人位読んでくださっているんでしょうね?


続きです

 「どうしてこうなったかなぁ」

「いつまでもウジウジと情けないぞ、もうすぐ試合だというのに」

予選も終わり、本戦一回戦、ついに出番がまわってきた。

即席で連係なんてとれないだろうし…。

「……、仕方ない、か。ねぇ、試合についてなんだけど、やっぱり1on1に持ち込もう。多分今の段階で連係はとれないだろうからさ」

「それはいいが、1on1でスナイパーが勝てるのか?」

「なんとかなるよ。前回負けたのは誰ですか?」

「む、そういえばそうだったな。次は必ず勝つぞ」

「はいはい。宣戦布告ありがとうございます。まずは、これに勝ってから、ね」

【試合を始めます。選手は会場にお入りください】

「…行こうか」

「あぁ」


「あの刀持ちをやるから、メイジは任せたぞ、ユウ」

「了解。やられないでよ?」

「もちろんだ」


法螺笛がなった。

試合開始の合図だ。

ヘイルは右に、僕は左に駆け出す。

………よし、ここにしよう。

糸で魔方陣を組み、下に振動で爆発する爆薬を仕掛ける。

氷結魔法で凍らせ、その場から相手を見る。


―――あれか。


狙う。


そして…撃つ。

――外した。

舌打ちしたくなるのをこらえて、立ち上がり、わざと音をたて移動する。



あの馬鹿はどうして移動に音をたてるのだ。

隠密性がないスナイパーなど……。

と考えたところで気付く。

罠か。

ならば、あちらに誘導するのも私の役目か。

「あのバカが!あんな音を立てて移動したら罠をはっている意味がないじゃないか!」

「……え?」

「ブラフだ!邪魔なスナイパーをまず倒せ!」


よし。

作戦通り。

これでメイジは倒せた。

あとはこっちをなんとかすれば…。



よし。

誘導も成功したみたいだ。

後三歩。

二、一…かかった!

「な、なんだ!?」

あの魔法陣は範囲が狭いからあまり知られていないが周囲の凍っているものを溶かし、凍っていないものを凍らせるものだ。

そしてそこに振動魔法の魔法石を投げつける。

「これでおしまい」

後ろから爆音が聞こえた。

振り向くと体力ゲージが空になった相手の姿が。

次はあっちの援護だな。


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