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Grauen Welt  作者: 桜忠丸
34/63

ふざけた結果




なんで?

なんであっちは私のこと知ってるの?

晴美の脳裏に密かに思いをよせる一人の男子が浮かぶ

もしかして……。

声も似てたし……。

でも……。


「もしもし?燈真君?明日の鍛練、休むって師匠に言っておいて頂戴」


明日、確認しなきゃ。




「行ってきます」

今日は母さんが寝てたから楽に出れた。

そういえば、敗復は今日を含めて4日か。

後でアークさんに何か言おっと。

道場までは歩いて行く。

朝早いため車もあまり走っていないから考え事をしていても危険という程ではない。

そもそも歩道を歩くのだから危険があるはずがないが。



「おはようございます」

礼をして、入る。

しかし…

「おはよう、悠人君?」

先客がいた。

なんか怒ってるし。


「おはようございます、晴美先輩。それでは」

無理に一緒にいる必要はない。

「待ちなさい、悠人」

「師範代、何でしょうか?」

真剣な表情の師範代の声に思わず背筋が伸びる。

「……これか?」

小指を立て、下卑びた笑いをこぼす。



バシッ!



「痛ぁっ!」


真剣に聞いた僕が馬鹿だった。


「お痛が過ぎましたね、師範代。先輩もどうですか?結構爽快ですよ」

「そうね、竹刀を貸してもらえる?」

「どうぞ」

竹刀を差し出し、着替えるために更衣室に向かう。

女性が来たりするので一応男女ともに更衣室が設けられているのだ。

悲鳴と竹刀で打たれる音を聞き流しながら着替える。


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