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Grauen Welt  作者: 桜忠丸
26/63

登校

むしろ下校かも(笑)



「忘れ物ない?ハンカチは持った?寄り道しないで帰ってくる?」

「しつこいよ、母さん。今日は直で道場に行くよ」

「ご飯は?」

「途中のコンビニで買って食べる」

「お金渡そうか?」

「別にいいよ。てか遅刻するから」

「気をつけてね」

「わかったわかった」

ウゼェ……。



『えぇー、秋休みもすでに半分が終わりました。

えぇー、遊ぶのもいいですが、課題をしっかり提出するように。

いいですね?』

いまさらの言葉を聞き流し、部室に向かう。

部活に入っていない連中は10時で終わりだ。


…部活に入ってない連中は徒労にも程があるな(笑)。

「悠人、これから部室に集まる半までなにすんの?」

「燈真、久しぶり。図書室にいようと思う」

「相変わらず本が好きなんだな。俺も行こうっと」

「うるさくしなきゃいいと思うよ」

「わかってるよ」

二人で図書室に向かう。

途中には二年部の校舎があるため、さすがに大声で話したりはしないが。

そこに


「あの、悠人さん?」


話し掛けられた。

「はい。そうですけど…。」

「なんだぁ、知り合いか?先に行ってようか?」

この時の闘真の申し出を受け入れなかったことを後悔することになるとは露知らず、無視した。

「黙ってて、燈真。すみません、どちら様ですか?」

そう、全く記憶にないのだ。


「あの、私、晴美です。えっと…一昨日ぶりです」


「えっ、え?晴美さん?」

その人は眼鏡を掛けていて、髪も長いけど結ってないからまるで別人のようだった。

「あの、私が剣術やってること、周りに言わないでください。お願いします」

「あ、えっと…はい」

「晴美?どこ行ったぁ?」

どこからか彼女を呼ぶ声が。

「今行くよ、亜弥ちゃん!それでは、頼みましたよ?」

そういって晴美さんは小走りでいなくなった。

「モッテモテじゃん?悠人」

とりあえず、燈真を殴って黙らせる。


邪魔になるとマズいので掃除ロッカーに突っ込む。

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