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Grauen Welt  作者: 桜忠丸
22/63

唯一の能力


いまだっ!

「マーツ、いくよ!」

「おう!」

「疾れ!風よ!」

僕とマーツの周りを風が囲う。

「唸れ!雷よ!」

雷が揺らめく。

「全ての敵を吹き飛ばせ!」

突風、一迅。

「全ての敵を凪ぎ払え!」

閃光、一陣。

「疾風の狂暴さよ!」

「迅雷の速さよ!」

「「剰じて敵を貫け!」」

『グッ……ッアッ……アアアァァァ!』


フェンリルはポリゴンの塊となって消えていった。



「ユウ、なんですか?!さっきの複合魔法は?」

「ア、アークさん!?ちょっと落ち着いて」

「落ち着けませんよ!複合魔法は通常、二人でやるものです!だからユウとマーツが出した『電光石火』と『疾風迅雷』はわかります!

ですが、あのロックフレイムは違います!1人で炎と土の魔法ですよ、通常不可能です!」

「こりゃもう、話すしかないんじゃない?ユウ」

笑いを噛み締めながらマーツが言う。

「他人事だと思って…」

仕方ない。

このメンバーなら誰かに言う可能性もないだろうが、一応念を押す。

「誰にも言わないと約束するなら教えるよ。ヘイルも、いい?」

「言わないですから早く教えて下さい!!」

「…私も約束しよう」

「実は、一番最初のグロヴェルには、唯一仕様のスキルが同封されてたんだよ。僕の場合は【祖術想造】っていって、どんな属性の魔法も複合魔法に使えるんだよ、しかも1人で。さらに譲渡もできるからね。だからさっきみたいなこともできるんだよ」

「ってことは、ユウはFGBだったのですか!」


「まぁ、そうだけど」

ちなみに、FGBというのは《First Grauen Welt Buyer》の略だ。

「そんなことより、みんな装備を一番強いヤツに戻して。ヘカートだよ」

連チャンのボスバトル。

疲労が重なる前におわらせたいな。


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