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Grauen Welt  作者: 桜忠丸
18/63

支度と遅刻

少ないです


「今日はどっちにむかうんだ、ユウ?」

言い出しっぺが記憶してないってどういつことだよ…。

「北東だよ、マーツ」

「アーク、こんな馬鹿に教える必要はないぞ」

「ヘイルの言うとおりだな」

「おまえらさぁ、俺をなんだと思ってるわけ?」

「女の敵」

「キレやすくて、安直、ひどい遊び好きでそのくせ女心に疎い。ナルシスト。力の無駄遣いがしょうもないことだと教えてくれる反面教師。蛆虫。まだ続ける?」

「俺がわるかった。スマン」

「わかればいいよ。さっさと荷物まとめてよ」

「ユウ、いっそのこと置いていってもいいんじゃないか?」

「このテント、僕の。手、止まってる」

早く行きたいなぁ。

「ほら、終わったよ。これでいいんだろ?」

「「遅い!」」

さぁ、出発だ。


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