開戦
「そうそう、太陽神の神殿と血の館の間に冥神の洞穴があるんだし、途中で行かない?ユウ」
「別にかまわないが他の人は大丈夫なのか?」
「私はかまわない。アークは?」
「オッケーだよ?」
「だそうだ、マーツ」
「じゃあまずは太陽神の神殿か」
進路を東にとり、進む。
あまり遠くなかったのかすぐにつくだろう。
てか、近すぎな感じも……。
しかし、湧いてくるモンスターの種類も変わっていて、その対処に手間取ったせいで結局ついたのは二時間後だった。
「暗いなぁ。太陽神が管理してるんだろ?もっと明るくしろっての」
「マーツ、うるさい」
「へいへい」
確かに暗いけどな。
ところで、神級武器を手に入れる手順は至って簡単だ。
奉られている神を倒せばいい。
最大で4人という少ない人数であることと、一体一体が特殊能力であったりステータスがおかしかったりするため、持っている人は尊敬の眼差しで見られるのだ。
(余談だが、挑める人数は、伝説武器は8人、古代武器は32人と増えていく。けど、そんなにいたら誰が受け取るかで一悶着ありそうな気が…)
また、神殿自体はとても小さく、モンスターも湧かないため、入ると同時に神と戦うような形式になる。
これは、古代武器や伝説武器でも同じことだ。
『汝ら、我が刀を欲するか?』
定番の問に答えたのはヘイルだった。
「あぁ。おとなしくよこせ!」
『ならば我が刀を持つにふさわしい実力を証明せよ』
【太陽神:アマテラスが湧出しました】
【クエスト:太陽神の試練がスタートしました】
そして、普通に戦いが始まる。




