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Grauen Welt  作者: 桜忠丸
12/63

探険の前に

タイトルがなんかの説明書みたいになってる(笑)


ともあれ、続きです


「ただいま。飯食ってきたからいらない」

「あら、珍しいわね。何かあったかしら?」

自分の息子の予定くらい把握しといてよ、母さん……。

「母さん……。今日は交流試合だったんだよ」

「結果はどうだったんだ?」

「急かさないでよ、父さん。試合は三対二でこっちの負け。大将で出たけど僕も負けちゃったよ」

「あら、惜しかったのね」

結果報告も終わったし、早くゲームがしたいなぁ。

「ねぇ、もういい?約束あるんだけど」

「あぁ。次は頑張れよ」

「わかってるよ、父さん」

さて、時間くったから早く行かなきゃ。


起きると、すでにヘイルがいた。

それはいいが…

「何でおまえがいるんだよ、マーツ!」

「そういうな。頼みごとがあるからだよ」

「断る」

「そういうなよ。神級武器をとりにいきたいんだが、どうしても二人じゃ無理だから手伝って欲しいんだよ」

「……場所と報酬による」

「とりあえず、太陽神の刀をとりにいって、そのあと、血塗れの魔術士のところだな」

「報酬は?」

「冥界の女神に行くとき、ついていく」

「なぜ今?」

「オレらは敗復で勝つためだよ。来週だからな」

「太陽神の刀は?二人とも刀は必要ないだろ?」

「それは私だ、ユウ」

「ヘイル?」

「そっちの嬢ちゃんも世界大会では役に立ちたいんだと」

「そんなことではない!出任せをいうな!」

「まぁ、今週は特に何もないし…。わかったよ。ついていけばいいんだろ?」

「わかってくれて嬉しいねぇ」

「黙れ、気持ち悪い」

「ヘイル……。思っていても口に出しちゃ可哀想だよ」

「ユウ…。おまえってホントに…。」

「こいつが気持ち悪いのはいつものことだし、そんなことを喋らされる口が可哀想だよ」

「いい性格してるよ!そっちかよ!?」

騒がしいなぁ、もう。

「黙って、マーツ。準備に少し時間がかかるから15:00にここを出よう」

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