夢
俺の名前は東雲流唯〔しののめ るい〕
ごくごく普通のサラリーマンだ、今はだが
少し自分語りをしよう
昔の俺は喧嘩は負け知らず、スポーツ万能、なんでもそつなくこなす人間だった 唯一苦手な事と言えば絵だ 恐ろしく下手で自分でも笑えるぐらい下手だ
そんな俺も社会人になり、社会にもまれ 自分の気持ちを押し殺し12年 それなりの役職、それなりの給料、特に文句もない
だが、実に平凡だ 平凡すぎる つまらない
いつからだろう こんな事を考えるようになったのは
ただ趣味の時間は違う ゲーム、アニメ リアルではありえない事だからか すごく興奮できる
そんな俺にも夢がある 異世界転生だ
笑えるだろ?30のおっさんがこんな夢を抱くのは
だが本気だ 生まれ変わったら違う世界に行きたいと本気で思っている
男はみんなそうだろ? 歳をとっても男はずっと子供だ
そんな夢を抱きながら夜 床につくとたまにだが本当に自分が異世界に行く夢をみることができる 便利な脳だなと自分自身そう思っている
ある日、夢を見れたらいいなと思いながら床に着くと、暗闇で何も無い空間に自分が立っている夢をみた
あの夢は何だったのだろうと思いながら特に気にせず
次の日も床に着くとまた、同じ夢を見た しかし昨日とは少し違う
微かだが遠くに灯りが見える
俺はとりあえず灯りの方へ歩いてみる事にした
30分ぐらい歩いただろうか
灯の正体は扉だった 何か書かれている
「夢を叶えるには代償が必要だ、お前に全てを捨てる覚悟はあるか?」
そう書かれていた。




