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気づいて、気付かないで

私は真緒。親友に恋するちょっと罪な高校2年生。

その私が恋している親友とは、、、、

あそこで爆睡している宇美だ。

いつもあだ名で呼んでいるので宇美と呼ぶのは少し気恥ずかしい…///

「んちゅみ!起きないと授業始まるぞ!」

んちゅみというのは宇美のあだ名で、ウミンチュ→ミンチュ→んちゅみと変化していった。

寝ぼけ眼でこちらを見る宇美は私の恋愛フィルターを通さずとも、とても可愛い。

「今日も可愛いねぇええ!んちゅみ!!」

そう言って思い切り抱きつくと、うわぁとすごい顔をする。

「やっぱ、犯罪者予備軍、、、、」

「ちょっと!?アナタも対外、、、」

キーンコーンカーンコーン

いいところで授業開始のチャイムが鳴ってしまった。

「授業だよw」

「はい帰りまぁす」

そう言って私は教室の端の後ろの席につく。

ここは、いつでも宇美の後ろ姿を覗けるいい席なのだ。

とくにペアワークのときにたまに視線が交わるのがたまらん。


本当に可愛い宇美、、、。

でも、宇美は絶対に私のものにはならない。

結構前に仲良くなってから、初の恋バナの流れになったとき、私は宇美が長年片思いしていることを知ってしまっているのだ。

あのときはこんな、宇美を独り占めしたいって気持ち(汚い感情)もなかった、、、。

しかも、その相手の男は有り体に言うと、クズ系、、、らしい。

なんで、そんな奴、だったら私のほうが、、、って思ってしまうけれど、好きな気持を止めなさいなんて、私には言えない。

私だって人には言えない気持ちを持っているんだから。



私の親はTHEステレオタイプの人間で結婚して親に孫の姿を見せるのが当たり前。

家庭を持つことが一番の幸せって当たり前に思ってる。

それはなにも両親だけじゃない。授業中だって将来結婚したら、結婚式は、子供は何人欲しいか、なんて話題が当たり前に飛んでくる。恋バナだって肩身が狭いったら無い。

最近やっと自分が女の子を好きになってしまった時、世間体を気にして、次の人を探そうとする自分が嫌だって光に言えた、、、。

でもイツメンの空気も大切にしたくて、光にだけ変な気を使わせたくなくて、、、宇美のことは誰にも言えてない。

本人に言うなんてもってのほか、一途な宇美のことだから、私なんかにはなびかないし、気を使ってくれていつも通りのように振る舞ってくれるだろう。

でも、きっと私が抱きつこうとしたり、今みたいに可愛い可愛いスキスキ言ってきたら、やはり身構えてしまうだろう、、、

キーンコーンカーンコーン

だから絶対にこの気持ちは誰にも気づかれちゃいけない。

「バレないようにしないと、、、」

「なにが?」

そう言っていきなり視界に入ってきたのは宇美だった。

「っわ、え?なん、なんでもないが?」

我ながら何にも動揺を隠せないバカ正直な反応に嫌気が差す。

「いや、絶対なんにもなくないやん

…まぁいいや、授業終わったよ?早くしないと真緒ちゃん来る前にご飯食べ終わっちゃうよ〜だ!」

あぁ、、、無理に聞かないでくれてありがとう、絶対にこの気持ちは心の奥底にしまっておくから、、、だから、これくらいは許して、、、

「っそうゆう、んちゅみの優しくなさそうで優しいとこほんと”大好き”」

「あはは、さすが犯罪者予備軍」

うん、そうだよね。、、、これでいい。

「こんにゃろう!」

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