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初恋の人、、、?

少しエンドが暗いので苦手な人はお避けください

今日は高校の入学式

私にも運命の出会いがあるかなぁって期待をしてきたんだけど、、、

ちょっと待って!!あの列に並んでるのって洋くんじゃない!?

保育園で午後の自由時間だけ一緒に遊んでくれた私の初恋の人。

私が恋心に気づいた頃にはもう卒園したんだと思ってたけど、、、


あの列って、、、教員の列だよね?

多分着てるのもスーツだよね?

待って待って?洋くんってそんなに歳上なの?え、でも私が5歳の時まで保育園いたよね??流石に他人の空似か?

困惑したままいつの間にか終わっていた入学式の記憶などサラサラなく、私は魂が抜けてしまったようにフラフラと自分の新しいクラスへと向かった。


「やっほぉミカ」

この子はリオ。私の中学からの友達で初めて会った日には喧嘩したのだけれど、今では人生最大の親友だ。運よくクラスも同じで高校生活がより一層楽しみだ。

「聞いてよリオ、さっきの入学式に私の初恋の人に似てる先生がいたの」

「えぇマジ!本人、、、ではないか。保育園の幼馴染だもんね。センセーって歳じゃないもんね」

「そうなんだよぉ、、、」

「ミカも最難だねぇ、、初恋の人が忘れられないなんて」

そうなのだ私は誰かを好きになっても、幼き日の洋くんの姿がちらついて恋愛ができないのだ。

正直彼氏ができたら変わるかもしれないと思って、好意的な目で見れる人と付き合ってはみたのだが、結果は撃沈。ハグやキスなど甘い雰囲気になった途端に何か嫌悪感を感じて先に進めなかった。

(洋くんと再会できたらなぁ)

そう思ったとき教室の扉が開いた。

「それじゃあ高校初めてのHR(ホームルーム)ということで軽く自己紹介でもしていくぞ」

「まずは俺からな

名前 東洋 港(とうよう みなと) 歳は22 君らと同じ新米ってわけよ。まぁ気軽にやろうか。じゃあ出席番号1番から順に名前、誕生日、嫌いな科目言ってけぇ」

以下省略

「はじめまして!愛川 ミカ 7月20日生まれ 嫌いな科目は理科です!」

「おい!言い切ってくれるなよ!俺の担当科目物理だぞ?覚えたからな()()!」

「センセー、ミナじゃなくてミカだよ」

え、それは初めて洋くんに会ったときに言われたのと同じ間違い、、、

『覚えた!ミナちゃんでしょ?』

『ちがうよぉミカだってばぁ、よーくんひどいぃ』

『うわぁごめんねミカちゃん泣かないで、、、』

『僕、ミカちゃんに泣かれるとどうしていいかわかんない』

懐かしいなぁ、そう思い出に浸っていると

「おい!はじめのHRから上の空とはいい度胸だな?お前は後で理科準備室に来い」

「、、、へい」

やってしまった。まぁ実際話を聞いていなかったし仕方がない。理科準備室行くか、、、ってどこだよっ!


まぁどうにかたどり着けた、、、教頭が見つけてくれなかったらつんでたよぉ、、、

「失礼します」

そう言って扉を開く

そうすると眼の前にはあの頃のままの小さな洋くんがいた。

「え?なん、??」

「ごめんね?驚かせて、保育園の頃君と遊んでいた男の子なのだけれど、、、」

「いや、それはわかるんですけど姿が、、、」

「ああそっちか」

そう言うと洋くんもとい、東洋先生は先程までの大人の姿に変身した。

「こんなこと言っても信じられないだろうが、僕は神様でね?15年前海辺で遊んでいた君に一目惚れしてしまってからずっと君のそばにいたのだよ」

「ずっと?」

おかしい、彼と会っていたのは保育園に居た頃の3歳から5歳までだ。

それ以前もそれ以降も彼を見かけた記憶はない。

「あぁずっと。何もずっと人間界に顕現して見ていたわけではないよ?僕にも仕事があるからね」

神?人間界?仕事?だめだわからないことが多すぎる。

「今日は君を僕のものにするために会いに来たんだ。やっと許可が降りたからね」

「え?あなたのものっていうのは一体、、、、」

「僕の御使いになるってことだよ。永遠に僕の横で、何もせずにただ僕と愛し合っていればいい」

彼の横、、ってことは神の世界に?人間が行けるものなの?でも、それじゃあもう、リオに会えなくなるってことでしょ?

「、、、だ」

「ん?」

「嫌だ!!お前なんかと一緒にいかない!!ずっとあなたの横で何もしないなんて、リオに会えないなんて、、絶対に嫌だ、、、」

涙が頬を伝う

「私が普通の恋ができないのもあなたがなにかしているんでしょう?

もうやめてよ、、、」

「可哀想に、、そんなに泣いて。悲しいんだね、辛いんだね、大丈夫安心して。僕がぜぇんぶなくしてあげるからね」

彼がそう言ったと同時に視界が暗くなった。




「今日もいい天気だねぇ。君のお友達も元気に登校してるよ。君のことは忘れているけれど、友達の幸せな姿を見られれば十分だろう。

今夜も僕の部屋に戻ろう、明日も、その先もずっと、、、離れられないね?」

そう言う恐ろしいほどに美しい男の横では、言葉も、足も失った少女がただ、無表情に横たわっていた。

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