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金は天下の巡りもの。手放す者のもとにのみ、降りそそぐ
ハラジロカツオブシムシ
ニーチェよ。おまえはダメだ。
君看雙眼色 不語似無憂
アインシュタインなる男と同時代の人間でなくてよかった。同年代にあんなのがいたら、自分の才能のなさに絶望してたところだ。
チェリーピッキング
公共システムを信用してはならない。頼りにしてはならない。集団の知能は個人のそれに劣る。
子どもらと 手まりつきつつ この里に
遊ぶ春日は 暮れずともよし
デモクラシーと量子
盲目の出目金
信じることと疑うことは矛盾せず、疑うことと否むことは相いれない
裏を見せ 表を見せて 散る紅葉
意識とは重力?
マクロからミクロへ
結び目
ぼくは長い時間をかけてノートを読んだ。往来は減り、周囲は静まりかえっていた。時々顔を上げると、老人はにやにやと笑いながらぼくを見た。
老人が口を開いた。
金色に光り輝く世界よ
あなたの目には わたしの存在が灰色に映ろうとも
お願いだ ほんの片隅でいい
わたしの色に 染まっておくれ
「なんです、いまのは?」ノートを返しながら、ぼくは尋ねた。
「わしのつくった詩なんだ」店主は照れたように笑った。「近所の大学生に勧められたんだ。自分でもつくってはどうかってな。もちろん、うまくできてるとは思わねえが」
「そうですか。とてもいい歌に聞こえました」とぼくは言った。




