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55話:グリスが捕まってしまった・・・

「う〜ん。ここであってるのか?」

蒼空はアルとともにとある場所で止まっていた。理由はそこだけ何もなく、唯一森の中で魔力がある場所だからだ。

「何もありませんね。グリスの魔力も感じられないし・・・。」

「じゃあ一回グリスに聞いてみるか。」

「そうですね。」

『お〜いグリス〜。聞こえるか?』

〈な・・・んで・・・すか・・・〉

グリスの声は途切れ途切れだ。

「今どこらへんにいる?」

〈わかりません。でもどこかの森ということしか・・・。〉

「ん?いきなり聞こえやすくなったな。」

〈そうですか?こっちは聞こえづらく感じますが・・・。〉

グリスの声は先程より明らかに聞こえやすくなっている。

「ん?」

「どうしました?」

「いや、気のせいか。とりあえず今いる場所から動くなよ。」

〈わかりました。〉

俺はグリスとの会話をやめ、アルを呼んだ。

「どうしました?」

「さっきな、グリスの声がいきなり聞こえやすくなったのと、後ろから誰かの笑い声が聞こえてきたんだ。しかも今一瞬だが同じグリスの声が聞こえた。」

「つまり魔族に捕まったかもしれないってことですか?」

「あぁ。そうなると別の場所に動いた可能性があるな。拠点ごと。」

蒼空が言った、捕まっているというのは実際には正しかった。

数十分前のグリス・・・

「蒼空が来るまでここで待ってるのも暇だな。なら少しだけ潜入でもして情報をゲットしとくか。」

そう言ってグリスは、魔族のいる拠点に入っていった。

・・・

「あんな魔力量があったのに魔族は全然いないな。どっかで固まってるとかか。」

グリスは更に拠点を探った。そしてこの場所の中で一番大きと思われる部屋を見つけた。

「ここからとんでもない魔力量が・・・。どうにかして姿を確認できないか?」

グリスは廊下の周りを見渡すと扉の横に小さい換気口が見つかった。

「ここなら我が小さくなれば余裕で歩けるほどの大きさか。でもどうやって入るかだな。」

グリスが換気口に入る方法をどうにかして見つけようとしていたら、後ろから「誰だ?お前。」と聞こえた。

「ハッ!」

グリスが後ろを向こうとしたら、そこでもう気は失っていた。

・・・

「はぁ。グリスが捕まったのなら助けに行くしか無いか〜。でも拠点の場所がわからなかったら意味ないしな。」

「それならグリスの魔力をたどれば・・・。」

「名案だな!それで行こう。」

「決断早っ!じゃあ行きますか。」

蒼空とアルはグリスの魔力をたどって進んでいった。

おはよう、こんにちは、こんばんは。

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