26話:大暴走
「う〜わ。派手にやったな。」
ディガインの近くにいた男性はそう言った。
「すみません。でもあなたのほうがもっと派手にやってるでしょ。」
隣りにいるちっちゃい龍がそう言った。
「てか、街行かね?だって俺達服ないじゃん。って思ったけど今って確かクエスト受けている途中じゃん。」
「なんと。手伝いましょうか?」
「そうしてもらうか。じゃあまず、グリーンベアの討伐だって。」
俺はクエスト紙を見ながらそう言った。
「グリーンベアですかい。あれは、そこそこ強いですよ。まぁ俺と比べたらまだまだだけど。」
お前と比べんな。一瞬そう思ってしまった。
「まぁグリーンベアは、一応Dランクの魔獣に認定されてるしな。ある程度は強いだろ。」
俺はクエスト紙を見て、生息区域を確認した。
「ってことで行くか――。」
俺がそう思った瞬間、どこかから受付嬢――リルナの声が聞こえた。
「全ての冒険者、商売人に通達です。この時期になると大暴走が起こります。今街の外に出ている冒険者、商売人はすぐに近くの街に避難してください。そして今回大暴走から一番近い街は『ガルス』です。なのでガルスに来れる人は来てください。」
「ガルスって俺が登録してるギルドがある、街じゃないか。」
「ってことは急いで戻らないとじゃないですか。」
「てか大暴走って何?」
俺は無視して行こうとしたけど、一応聞いておく。
「大暴走とは、一年に一回は起こる、魔物・魔獣が大量に襲ってくることであって、最低でも数千の魔物・魔獣はいます。」
「これってお前が息吹で消し去ったら楽なんじゃないか?」
「まぁそうですが、でもまずまず俺が人前に出たら逆に俺が襲われません?」
「確かに。じゃあお前がバレない程度で少し撃てばいいじゃないか?」
「それなら。ではいきましょう。」
俺たちはそう言ってガルスに戻った。
おはよう、こんにちは、こんばんは。
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