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75話 教師と生徒の恋愛が禁断だと最初に言ったのは誰だろうか

今回かなり上手くまとまったと思う。過去一自信作のまとまり方です。(面白いとは言ってない)


今回が実質3.5章の1話になります。以前3章で申し上げた通り基本的にヒロイン目線で書いていく予定です。

ということで、梅ノ木先生視点でスタートです。

「夏原先生、今、時間はあるかしら?」


「大丈夫ですよ、梅ノ木先生」


 私は職員室にいる詩を外に連れ出した。体育祭では取り乱してしまったけれど、公私混同はよくないのでプライベートの話は誰もいない場所でしたかった。


「今度の温泉デ…旅行の話なんだけど、計画を立てたいから今夜飲みに行かない?」


「いいですね!そうしましょう!ところで、体育祭が終わってから数日経ちましたが、イサギくんの評価は相変わらずマイナスですね」


「それは仕方ないのよ…彼がそう望んでいるのだから…」


「それはそうですが、あの場にいた生徒たちの中にはイサギくんの意図を汲み取った子もいたはずですし…」


「それも、イサギくんや校長先生を含む上層部が手を回したんじゃないかしら」


「そこまですることなんですかね…」


 私にもどうしてそこまでするのかわからない。校長先生が動けるなら保護者含む生徒全員に説明できるはず。そしてイサギくんのアウェイな環境を改善して以前のように元気に登校できるようにだって…


「そういえば、イサギくんの連絡先って知ってますか?」


「知らないわ…どうしようかしら…」


 言われてみれば確かに肝心なことを忘れていた…生徒の個人情報を見るわけにもいかないし…


「それなら心配無用だ、梅ノ木先生、夏原先生」


「「こ、校長先生!?」」


「話は聞いていたぞ」


「す、すみません、校内でこんなことを話してしまって…」


 すぐに謝ると校長は(かぶり)を振った。


「いや、この学校の性質上、公私混同していなければ外で話そうが中で話そうが構わない。それで潔の連絡先についてなんだが…」


 よかった…校長…疚無先生は私たち教師にも生徒にも信頼が厚く優しい先生だ。以前の校長とは比べ物にならないくらいに。


「教えていただけると助かるのですが…」


「ははは、さすがに私からも教えられないな」


「そうですよね」


 夏原先生…詩がしょんぼりしている。高校、大学と彼女の付き合いは6年くらいになるが…可愛すぎる…!!あぁ、いますぐ抱きしめたい!でも、いけない、いけない、公私混同はいけないわ、私。


「連絡先なら既に教えておいたから大丈夫だぞ」


「「えっ」」


「潔は梅ノ木先生と夏原先生の連絡先を既に知っているから黙っていれば連絡が来るはずだ」


「えっ、えっ、ほんとですか?」


「それならかえってありがたいです!」


「うむ、だがあの子の母として1つ。もしも数週間経っても連絡がひとつも来なかったら()()()ということになる。その時は(いさぎよ)く諦めてくれ。あいつはしつこい女が大嫌いでな。精神的な負担になることは避けてくれ。あまりしつこいようなら潔を転向させるか君たちを異動させなければならなくなる。まぁ、その際は私も辞職しこの校風もなくなるだろうがな」


 それは大変だ。見限られないようにしなければ…まぁ、まだ付き合ってすらないんだけども…もしかして、もう、しつこいかな!?どうしよう、急にこわくなってきた…


「大丈夫です!イサギくんの負担にはならないと誓います!」


 って、詩!?いつもビクビクしてて守ってあげたい系なのにどこからそんな勇気が…!私も負けられない!


「私も大丈夫です。イサギくんは生涯支えるつもりです!」


 ふんっと鼻から息を吐き隣の詩を見て火花を散らせた。


「わ、わかった。それなら大丈夫だ。2人とも、息子を頼むぞ」


「「はい!」」


「ふふ、自分の子どもが大人にまで好かれるなんて誇らしいよ」


 と言って校長は去っていった。


「梅ノ木先輩!私、負けませんから!」


「私だって負けないわ!詩!」


 再び火花を散らして笑いあった。


「2度目の青春!楽しみましょう!」


「ふふっ、お互いにね!」

梅ノ木先生は夏原先生を妹か何かだと思っています。


次話は12時更新です。

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