閑話③ 体育祭のやり直し 中編
月曜日、忙しいと思います。それでもたくさんアクセスくれる人達はきっと癒しを求めている。皆さんの癒しは何ですか?私は登場人物を頭の中で考えてニヤニヤすることです。
体育祭や球技大会では学年をひと目で見分けるために各学年のカラーのハチマキが渡されている。ちなみに必ずしも頭に巻く必要はない。原則として体のどこか(目立つ場所)に巻いていれば腕でも首でも良いとのことだった。
なので、俺はどこぞの料理人の如く、手首に巻くことにした。本気を出す時は頭に巻こう。勝負が終わったら「お○まつ!」って言おうかな。
「潔くん!優勝賞品は私がいただくよ!」
「瑠璃先輩、なんかとんでもない言い方しませんでしたか?富○さんに怒られますよ?」
「それ以上は言うな、潔くん。しかし優勝賞品が優勝した学年の参加者全員に与えられるというのは私は不満だ」
「ふむ、めずらしく気が合いますね」
「あぁ、優勝賞品は独り占めしたいものだ!誰かに君の生殺与奪権を握らせたくない!」
…生殺与奪の権を他人に握られてるんだが…奪い返すしかあるまい。
「よし!本気で走るぞ!ところで今1年生は何位だろう?」
『あーっと、2年生、3年生、まもなくアンカーにバトンが渡ります!アンカーは1000m走らないといけません!アンカーが1番キツいでしょう!』
『1年生はアンカーまであと800m…!大逆転はあるのか…!?』
「………帰ろうかな」
『1年生のアンカーはアップを始めてください』
どうやら帰らせてくれないようだ。「1年生のアンカー」という言い方はほとんど名指しなのだが。そもそも体育祭でわざわざアップを始めろなんて言うだろうか?…監視されているということだろうな。
「それにしてもアンカーまであと2人か…うーん…一発逆転はあるのか…?」
アンカーまであと800m…あと2人…1人400m…待てよ、ルールに従う必要はあるのか?だとしたら…
「なぁ、俺の前って誰?」
「わ、わたしです…」
あの美しいサラサラの髪は…雅だな。
「ふむ…雅は足に自信があるか?」
「いえ、あまり…」
「何mまでなら全力で走れる?」
「150…200mまでなら大丈夫です」
「よし、200mのところで俺がバトンを受け取りに行く」
「え、でも、アンカー以外は400m走らないと…」
「走らないといけないって誰かが言ってたのか?」
「いえ、みんな、そうしてるので…」
「俺は…100人の中の99人と同じことをしたいとは思わない。習うのは構わない、でも倣うのは結構だ。みんながそうしてるからといって、みんなと同じことをする必要はないと思う。誰かの言いなりになるくらいなら、1人になったって構わない」
「…!!なるほど…言いたいことはわかりました。イサギくん、200mのところで待っててください」
「おう!なるはやで頼む!行ってこい!」
『1年生、アンカーまであと1人…!ゴールまで1400m…!』
さぁ、背中は叩いた。俺も本気を出そう。正直体力には自信がない。けれど、大丈夫だ。やればできるってオレンジの野球選手も言ってた。
オレンジの野球選手、めっちゃ好きです。守りたい…あの笑顔…
次話は8時くらいになるかなぁ




