8話 ナンパする勇気と覚悟は並大抵のものじゃない
あのチャラチャラした連中から女性を助ける策を講じることにした俺…
ふむ…閃いた…!歯には歯を、目には目を、チャラ男にはチャラ男だ!
「HeyHey 君たち今暇でしょ?」
「俺らと良いところ行かない?」
「楽しいことしようZE☆」
女子生徒2人の右腕を掴み強引に連れていこうとしているようだ。
「痛っ…」
「離してっ…」
よし、タイミングを見計らって…声を低めにして…歩き方もそれっぽくして…今…!
「おうおう、テメェら道の真ん中で何してんだよ」
あれ?このキャラであってんのかな。
「あぁ?なんだ、テメェ」
「ナメてんのか、その格好」
なんだ、コイツら。俺のコーディネート(アロハシャツ、ビーサン、グラサン、アロハパンツ)にケチつけようってのか?
※季節は春、4月上旬であるため少し寒い
「んなこたぁ、どうでもいいんだよ、往来の邪魔だ、どけや」
「やんのか、ゴラァ」
もちろんこちらにやる気はない。ヤる気なのか殺る気なのかわからないが、とにかくどちらでもない。まぁ、向こうがその気なら別だが。
「てめぇ、どこの組のもんだ?」
組…?D組だが…待て、素直にD組と答えたら正体がバレてしまう。仕方ないのでこう答えた。
「…無所属だ」
「やっぱり舐めてんじゃねぇか」
やはりダメだったか、答え方が政党みたいになってしまった。なんて、考えていたら凄い勢いでグーがとんできた。
「4ね、オラァ!」
「ごふっ…」
1発顔面に入ってしまった。結構痛い(硬式ボールを顔面で受けた方がたぶん痛い)が作戦通りである。ここから反撃させてもらう…!
「………」
俺は三馬鹿をズレたサングラスから上目遣いをするように睨みつけた。
「あぁ?俺らとタメはるってのか?」
…タメはる?なんだそれは。いや、タメはるじゃなくて「ためられる」って言ったのか?
俺はそこでライトノベルの内容を思い出した。確か「ためる」というのは「チャージする」「充填する」のような意味合いだったはず…つまり、コイツらは物理攻撃以外に魔法攻撃もできるということか!!!危険すぎる。ここで対処しておかないと。野放しにしておくとこの街だけじゃなく、世界に危険が及ぶやもしれない…!次の攻撃の隙をついて3人一気に叩く…!
「何を言ってるのかわからないって顔だな」
くっ…!チャージまでの時間稼ぎか…!煽るようだがやむを得ない…少し挑発しよう…
「もう終わりか?」
「んだと、ゴラァ!」
かかった!いや、3人全員できた!?魔法は!?チャージ完了ということか?それとも、拳以外の武器に付与したのか?それとも、あのセリフ自体ブラフだったのか?なんにしても、コイツら…ただのバカじゃない…!こっちも全力でいく!
次回!
勘違いした潔、目立たずにチャラ男撃退なるか!?