71話 一難去ったら今度は女難?
まもなく3章もフィナーレです。
本当にあと数話で終わります。
残り数話は3.5章に繋がるストーリーです。ラブコメ要素が多いのでブラックコーヒーを片手にどうぞ。
いろいろありすぎたが、なんとか昼食まで辿り着いた潔たちは…
「今朝は4時起きで弁当作ったんだぜ!」
「「「「おぉ〜」」」」
自慢げに重箱を掲げると仲の良い女子生徒達が拍手をしたり労ったりした。
「女子力高くて気持ち悪い…」
そんな中、弟の零だけは兄の無駄に高いステータスに嫌悪感を抱いていた。
「おいおい、ゼロちゃん、そんなこと言っていいのかい?君の大好きなトン…」
「トンカツ!?」
「トンコツも入ってるぞ!」
―ヒュンッ
「いちいち撃つな!流れて他の奴には当たったらどうする!」
「愚兄、腹立たしいことに貴様は必ず矢を躱す。他の奴に流れ弾が当たりそうになったら身を呈してでも守りに行くだろう。そしてその矢を受け止めるんだろうな!宝の持ち腐れなんだ、貴様は」
(なぜコイツは褒めたり貶したり励ましたり忙しいんだろうか…はっ!まさか!?)
潔は察したのだった…これがデレというやつなんだ、と。
「まぁ、そうだな。正論すぎて言い返せないな。でもその宝とやらもしっかり磨いているつもりだぞ」
「まあまあ、早く食おーぜ」
「「うるせぇ!てめぇはアイスクリームでも食ってろ!!」」
「ひ、ひでぇ、いつも喧嘩ばかりしてる弟達がこんな時だけ…」
「あはは、イサギっちとゼロっちとアニっちって仲良いんだね」
「ゼロっち?」「アニっち?」
「もぐもぐ…ツッコんでやるなよ。わかりやすくていいだろ。撫子、それより自己紹介しなくていいのか?」
「自己紹介?あーね!そういうことね!」
スっと立ち上がってマイクを持って体育館のステージに上がった。
「撫子ちゃん?」「日出草さん?」
昼食を食べていたにも関わらず全校生徒は手を止めて撫子に注目した。
『こ、こほん、今日から疚無家の一員になりました、疚無 撫子でーす!改めてよろしくねー!』
「「「「は、はぁぁぁぁぁ!?!?!?」」」」
「撫子さん!?それは一体どういうことだい!?どんな手段を用いて潔くんの側仕えになったんだい!?」
「ガッハッハッ!瑠璃は大胆な女になったのう!」
「瑠璃先輩、その言い方はやべぇです…あと側仕えなんて異世界系のラノベでしか聞いた時ない…」
「お母様!どういうことですか!これは!」
「あらあら、光。あなたがのんびりしてるからですよ」
「のんびりも何もさっき初めて知り合ったばかりなのですが…」
「さっき知り合おうが10年来の友人だろうが、側仕えにする気はないけどな」
「伴侶にする気はあるということですよねぇ、潔くん」
「あわわ、お母さん、何言ってるの!」
「紅花さん、爆弾投下するのやめてください、収拾がつかなくなってきました…あと、零ならくれてやるのでここは引き下がってください」
「ちゃっかり拙者を売るな、愚兄」
軽く自己紹介させるつもりだったのに思いの外質問が殺到してしまった。
『ちょっと待った!!』
急にマイクを使って梅ノ木先生がストップをかけた。
『疚無くん…いえ、イサギくんとつ、つ、付き合うのは私です!!!』
これは潔自身も予想外だったらしく口に運ぼうとした卵焼きを落としてしまった。
「「「「えぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?!?」」」」
「俺…ガチで知らないんだけど」
フィナーレです、と言いつつフィナーレまで書いてないのでフィナーレに辿り着くまで10話以上かかるかもしれないです。その時は伝説の「終わる終わる詐欺」ってことになりますね。
次話は12時更新です。




