56話 主人公ムーブ→満身創痍が1番かっこいい(持論)
ちょっと書き方変えました。この方が読みやすいかなと。
またまた一方、零は…
「あらボク、迷子?」
何度も何度も保護者と離れ離れになってしまった迷子と言われるためストレスがMAXに達していた。
「い、いえ、こう見えて中学3年生ですので1人で大丈夫です…」
このセリフも何度言ったか…もう忘れてしまった。
「ボクくん、名前は?」
「夏休みゲームの主人公みたいな名前で呼ばれても困るんですけど…零です」
「零くん、私の娘を見なかったかしら?」
「特徴を言ってもらわないとわからないです」
「あらあら、そうね。零くんと同じくらい小柄で前髪が長くて、ああいうのを今時の言葉でメカクレっていうのかしら」
「あぁ、明石 愛さん…ですか?」
「あらあら、よくわかったわね。お知り合いかしら?」
「僕の兄が交友関係を持っています。愛さんならグラウンドで兄の応援をしてるんじゃないでしょうか?」
「ちょうど良かったわぁ!一緒に行きましょうか!」
「いえ、僕はまだ仕事が…」
「その歳で仕事なんて親不孝者よ。行きましょう!」
「あぁ、ちょ、ちょっと!」
忍たるもの一般人に力負けするなど…ぐすん…
そして、潔は…
「はぁはぁはぁ…ぜぇぜぇぜぇ…死ぬる…」
1周目でバテていた。
『まもなく第1の試練』
「し、試練…?」
―ガシャ
機械音が鳴るやいなや、グラウンドから何かが生えてきた。
「は、ハードル…?」
『男子体育戦持久走ファーストステージ、ハードル』
「キツすぎんだろ…!!」
潔は口ではキツいと言いつつしっかりと1つずつ跳び越えていった。
『第2の試練』
「試練切り替わるのはやっ!」
―ガシャガシャ
今度は壁が生えてきた。高低差のある壁が何枚もトラック一周分生えてきた。
「なっ…!これって…!いや、これなら!」
誰が仕組んだ試練いや余興なのか、これは潔には悪手だった。潔は幼少期から体力がなかったが、疾走感のある運動を得意としていたため、このようなパルクールは大好物だったのだ。
『第3の試練』
「……?3つ目は…?…!?」
3つ目は不発かと思いきや、別の運動場を使っていた女子が並走してきたではないか。
「なるほど、男子の方が優れていると見せつけろってことね。最後の最後にシンプルだ…」
(残り1周…!ラストスパート…!正直、朝食べたものを戻しそうだ…)
「きゃっ」
振り返ると女子生徒が転んでいた。膝を擦りむいて血が出ていた。いつもの潔なら、手を差し伸べ助けていただろう。しかし、今は限界間近のボロボロの潔。訳の分からない試練とやらを強制的に受けさせられている途中…
(どうする…置いていくか…?この走る群衆の中…そもそも同級生なのかもわからない…主人公ムーブしちゃうか?それとも体力を鑑みて無視…?)
「否!主人公ムーブだッッッ!!!」
潔は100m逆走し、女子生徒に手を伸ばした。
「おい!大丈夫か!行くぞ!」
「えっ、でも…私まだ2周ある…」
「まじか!それは考えてなかった!」
「だから、置いていってください」
「ふざけんな!ここまで出しゃばって2周あるから置いてけだと!?2周上等!ほら、掴まれ!」
「は、はぁ…って、きゃっ!!」
あろうことか、潔は女子生徒をお姫様抱っこした。
「そういや、アンタ!名前は?」
「桔梗 光です…2年生です…」
「まじか!先輩だったか!俺の名前は疚無 潔!この学校で唯一の男子らしい!」
「らしい、というか貴方だけですよ?」
「へっ、それなら、今更敬語はいらねぇよな、光!」
「カッコつけてもダメですし、言葉の繋がりがよく分かりません!それとこれとでは話が違いますし、立場も違います!」
「今、走ってるから…話しかけないで…」
「貴方が話しかけてきたんでしょ!」
潔は全力だった。お姫様1人抱えて衆目を浴びながら走っていたが、1歩1歩を踏み出すことに集中していたため気にならなかった。というより気にしている暇がなかった。
『1年D組 疚無 潔くん、副会長を抱えて…』
『今ゴールです!!!』
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛…しんどいいい…」
「あ、あの…ありがとうございました…この御恩は…」
「あぁ…そういうの良いから…早く手当て、受けてきな…」
―バタッ
潔は光を見送ったあとそのままそこに倒れてしまった。
(また…目立ってしまった…けど、今更か…)
語彙力がないのでセリフ多めです。すみません。
主人公はかっこいいのに、作者のせいで活かせないかっこよさ…主人公の覚醒シーンはもっとかっこよく書くので!たくさんの人に(語彙力の無さが)伝われば嬉しいです。
新キャラ紹介です。
桔梗 光
2年生の生徒会副会長です
元ネタ「桔梗」
歴史に強い方はもしかして…と薄々気づいてるかもしれませんが、光は明智光秀氏から一文字お借りしました。あとで返します。桔梗というのは、まぁ、そういうことです。
意外とネーミングセンスあるでしょ??キャラクターの設定は完全妄想なので完璧です。自信あります。絵には自信ないので誰か描いてください…作者のために…(切実)
次話12時更新です!




