50話 何歳になってもイベント前夜はワクワクして眠れない 後編
一応、本編としては最終話です。
次話は閑話となっています。
ブクマ増えてた!嬉しい!ありがとう!!
「ちょっとよけてくれ。あと休学してないから」
「チッ…手のひら返しどもがうぜぇな」とみんながギリギリ聞こえるか聞こえないかの声で呟くと潔に集っていたクラスメイトはビクッと体を震わせて潔から離れた。
「よっ!」
「…ぇ?」
「元気か?葵」
「わた…し?」
「そ!葵に用があったんだ!」
潔はニコニコと笑っているが、葵は目に涙を浮かべていた。
「なんで泣いてんの?また少数派イジメか?この学校やべぇな。特に今年の新入生。校長に直談判して間引いてもらおうか?」
「そんなことしなくていいからっ…!」
今にも泣きそうな声で潔の提案を拒否すると潔は再び呟いた。
「まぁ、今後のコイツらの動き次第ではどうなるかわかんないけどな」
「え、それって、どういう?」
「そんなことより、これから走りに行かないか?着替えて来いよ、俺、待ってるから」
「えっ、あっ、うん、わかっ…た」
潔に半ば強引に背中を押され葵は教室を出ていった。
「じゃあ、俺、もう行くから」
「あ、あの!潔くん!わ、私も行っていいですか…?」
「ん?あぁ、愛か。よし、愛も行くか!」
「はわわわ…いつの間にか呼び捨てに…」
「潔!私もいいよね?」
白根が愛に便乗して声をあげると潔は冷たい目をして低いトーンで返事をした。
「校長から何か言われなかったのか?」
「でもそれはプライベートなら問題ないでしょ!」
「校長は『授業以外で関わることを禁ずる』みたいなことを言ってなかったか?」
「だから…!あっ、授業以外で…?」
「ようやくわかったみたいだし、俺はもう行くよ。まぁ、体育祭がんばろーなー」
授業でしか関わることしかできない。つまり、水野 白根は詰んでしまったのだ。疚無 潔は自宅で授業を受けているため学校に来ることがないのだから。
潔は教室の外に出て気付いたことがある。そして、お決まりの言葉を呟いた。
「俺、またなにかやっちゃいました?というやつだな」
閑話を挟んで第3章突入です。第3章はまだ書き始めていませんが、楽しみにしててください。
次話0時に更新予定です。
過去一長くなりました。




