37話 めんどくさくてしつこい女の子はお好きですか?
名前無しで新キャラ登場です!待望(!?)の2年生キャラです!
休校明けの朝、学校に着くと潔の下駄箱は脅迫状で埋め尽くされていた。
「…は?なにこれ…」
『今日の放課後、体育館裏で待ってます』
『昼休みに屋上に来てください』
『疚無 潔へ 剣道場で待つ』
「なるほど、嫌がらせだな」
潔は考えた…
「…燃やすか」
「ちょっと待ったァァァァァ!!!」
ビクッと同時にゾワッと身震いした。
「誰ですか?」
「人に名を尋ねる時はまず自分が名乗るではなくって?」
「じゃあ、いいです」
「ま、待ちなさい!」
「どいてください。授業が始まってしまうので」
金髪ドリルツインテールは潔の前に立ち塞がった。
「あなた!私と付き合いなさい!」
「嫌です」
「な、な、な、なぜ!?」
「めんどくさい女の人が嫌いなので」
「私のどこがめんどくさいと!?」
「名前を聞いても名乗らない、要求を一方的に通そうとするなんてめんどくさい女の典型的な例だと思うのですが。もし仮に逆の立場だった場合、あなたはめんどくさいと思わないんですか?」
「ぐぬぬ…」
「では、僕はこれで」
「…あなた、一人称は俺ではないのですか?」
「…用事がないならもういいですか?名無し先輩」
潔は相当頭に来ていたのか先輩を名無し呼ばわりして煽り、その場を立ち去った。
潔は感受性がとても強いため人の気持ちの機微や視線、雰囲気を感じ取りやすいため、先程のような手のひら返しが1番気持ち悪かった。
「メガネをかけて地味に見せようが、素の自分を晒して目立とうが同じ…か」
撫子は常に潔に好意的に接してくれたため、潔も彼女といるのがとても心地よかった。家族以外で潔を理解してくれる者はいままで誰もいなかった、そう、水野 白根でさえも。
「お、おはよう!潔くん!」
2階から3階に上がろうとしていた時2階の踊り場で挨拶されたので一応振り返ってみた。
「おはようございます…えっと、どちらさまで?」
「き、君は私を覚えていないのかい!?」
「…会ったことありましたか?」
声を掛けてきた女子は3年生。3年の女子で潔に声をかけた時がある生徒といえば…
「僕が会った時ある3年生は唐草 瑠璃先輩だけですが…」
「私が唐草 瑠璃だよ!!」
「…は?え?いや冗談はやめてください。朝から考え事をしているので頭がおかしくなりそうです」
「冗談ではないッ!!」
「おかしい…唐草先輩は紺色ショートカットのボーイッシュ系だったはず…でも今、目の前にいるのは金髪ロングのギャル系…」
「毛生え薬に手を出したんですか?」
「違うわ!女子になんてことを言うんだ!これはウィッグだよ!」
「ヅラですか。納得です」
「頼むから言い方を変えてくれないか」
「それじゃ、僕はこれで」
潔は話を早く終わらせたかったので唐草先輩(?)の渾身のツッコミを無視して教室に向かおうとした。
「ちょ、ちょっと待ってくれ!」
「もう授業始まるんで待たないです」
潔は意地悪ではなく正論を述べていたつもりだが、唐草先輩は少し涙目になっていた。
「はぁ…年上のくせに泣くなよな…」
「だ、だって、久しぶりに話せるんだもん…」
「口調変わってますよ」
「き、君は意地悪だなっ!」
「もういいんで叫ばないでください。頭に響きます。」
「す、すまない…」
「1年生が3年生を泣かせたなんて広まったら僕の株が大暴落しかねないので、昼休みに1年D組に来てください。来てくれたら思う存分話しましょうよ」
「っ…!いいのかい!?」
「いちいち大袈裟ですね…じゃあ、僕はこれで」
軽く息を吐き、教室に向かったが後ろから唐草先輩が
「ありがとー!!!潔くーん!!!」
大きい声を出さないでほしいと言ったのに叫ばれたので潔のストレスはピークに達していた。
金髪ツインテドリルって実際に存在するんですかね?わざわざドリルにしてから登校するなんて4時起きじゃないと間に合わなさそう…
ドリル先輩の名前は後日判明します。




