閑話⑪ 聞き間違い
グズマ暴走事件後の撫子視点です。
~イサギ宅にて~
「あー、お腹減ったー」
「ん。なら、そろそろ作るよ」
「わーい!今日はなにー?」
「んー、じゃあ、天ぷらにするか」
「手伝うことある?」
「いや、大丈夫だよ、ゆっくりしててね」
イサギっちは本当に家庭的だなぁ…居候している身とはいえ、任せっきりで本当に悪いなぁ…
それにしてもメガネしてない時はキリッとしててかっこいいけど
「メガネも似合うね」
「ん、そうか?」
「うん!かっこいいよ!大好き!」
「お前…そういうの隠さなくなったな…」
「だってほんとのことだしー」
「2人の時はそれでいいけど、人前ではやめてくれよ」
ふ、ふたりのとき!?なんて乙女すぎでしょ、私。
「撫子、キス…てもいいか?」
え、え、え!?なになになに!?突然!?ちょっと待って!死んじゃう!
「い、いいいいいいよ!!!」
「りょ〜」
返事軽くない!?
ドキドキバクバクする…心臓が破裂しそう…心音がEDMみたいに響いてるんじゃないかってくらい…一応目を瞑ってるけど…
―チラッ
「イサギっち…まだ?」
「んー、もうちょい待っててー、もうすぐだからなー」
そ、そうだよね。晩御飯作ってるもんね!私、待てるから!良い子にできるから!!
~20分後~
「いただきまーす」
「…いただきます」
普通に晩御飯食べ始めちゃった…いつだろ、食べ終わってから、とか?い、一応聞いてみよう…
「ねぇ、イサギっち」
「ん、どうした?」
「キスは?」
「キスなら今食べてるだろ?」
「…え?」
「キス…てもいいか?」って「鱚でもいいか?」の聞き間違いだったってこと!?!?!?はっず………………絶対顔から湯気出てる……
「どうしたんだ、撫子。顔赤いぞ?」
「なんでもない…」
「はっきり言ってくれないとわかんないぞ」
「イサギっちに言ってもわからないよ…」
「言うだけ言ってくれないか?」
「…さっきイサギっちが鱚でもいいかどうか聞いてきた時に、キスしてもいいか?に聞こえてずっと期待して待ってた…」
―チラッ
ほら、イサギっち、呆然としちゃってるじゃん。やっぱりわからなかったんだね。なんかちょっとムカつくし、からかっちゃお。
「ずっと期待してたんだからキスしてよ。でも鈍感ヘタレなイサギっちには無理かなー?」
「………」
「ほらほら、してみなよー」
ほっぺたを指して煽ってみたけど好きじゃない人に出来るわけないよね。
「やっぱり、ヘタレにはむり…んぐ!?」
…………!?く、く、くち…
「…勘違いさせて悪かったな。これで満足か?」
「ひゃ、ひゃい…」
ほっぺた指してのにどうして口にしちゃうの!?!?!?しかも顎クイとかどこで覚えたの…???
「撫子」
「な、なに…?」
「きす、うまかったか?」
キスが上手かったのか、鱚が美味かったのか、言ってくれないとわかんないよ…鱚の味なんてもう覚えてないよ…
「うん…どっちもうまかったよ…」
もうイサギっちを揶揄うのをやめよう…心臓がもたないよ…
作者もイチャコラ不足です。リアルにイチャコラしてみたいっ!ところでイチャコラってどういう意味ですか?
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活動報告ページを更新しました。確認よろしくお願いします。
もう次話も書きました。正午に投稿します。
次話は少しグロというより病み要素があるので苦手な方は注意してください。




