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34話 蛙の子は蛙、つまり蛙の家族も蛙←は?

今回の主役(視点)は零です。

タイトルに意味は無いです。


基本的に閑話は抽象的なタイトル、本編は具体的な(ふざけたように見えるけどわりと真剣に考えてる)タイトルをつけています。

~グズマ暴走事件直前~

 小さき者は闇夜(ではなく実際は昼間)に(音女高校の校舎裏に)ひとり(たたず)んでいた。


 彼の名は疚無 零(やまなし れい)。忍者の末裔(という設定)である。


「ふむ…風が泣いている…身内に危険が迫っている…」


 男は木に(実際は校舎の壁に)寄り掛かり独り言を呟いた。


「オレの…じゃなくて、拙者の出番のようだな…」


 そして男は動き出す…



(ふぅむ、とりあえずここで()いか。女子(おなご)の中に紛れていれば見つからないはずだ)


男はギャラリー席で実兄の潔が派手髪の女教師と対峙している様子を見ていた。


(さて、お手並み拝見…といきたいところだが、愚兄は本気を出せないだろう…)


「疚無 潔!決闘だ!」

「はぁ…だっるぅ…」


(相変わらず本当にダルそうだ…弟としては恥ずかしい限り…)


「イサギっち!もうすぐ来るって!」


(ほう、救援を頼んだか。つまりあの女がウナギの認めた女か)


「この女を人質にする!」


(これは…逆鱗に触れてしまったのではないか?普段ウナギは怠惰に見えるが自分の認めた者を傷付けられると止められなくなってしまう。ここは1つ牽制しておくか…)


「ククッ…最低だな、アンタ」


(よし、こんなもんでいいか。あとは勝手にやってくれるだろう)


 さすがに本気を出した愚兄はひと味もふた味も違う。長兄も拙者でさえも届くか届かぬかわからないくらいの才能を秘めている。だが、本人は自覚もなければ興味もないらしい。果たして何に興味を示しているのか…家族ですらもわからない。


 さっきから女子の心配ばかりしているがまさか女子に興味を示したのか?いや、それはなさそうだ。「撫子」と呼ばれている女は明らかに愚兄に好意を向けていて本人も気づいているようだが応える気はなさそうだ。それどころか()()()()を持って接しているように感じる。


「潔!大丈夫?」

「んだよ、お前もこの高校にいたのかよ」


 …まさか此奴(こやつ)もこの高校に来ていたとは…しつこい女は嫌われるぞ、()() ()()。ついつい口に出してしまった。愚兄に注意されたが、これは確かに拙者が悪かった。気をつけねばならぬ。


 疚無家と水野の母親である百合殿の()()を台無しにされては困るのだから。


―ダダダダッッッ


 ふむ、この忙しない足音は家でも学校でも変わらぬようだ。だが、母上にどのように説明すればいいだろうか。


「零、なぜここにいる?」

「俺のピンチに馳せ参じてくれたんだとさ」


 上出来だ、愚兄。敬意を払ってウナギと呼んでやろう。


「チビ助!死ねぃ!」


 ふむ、()()()()()()()()()()ウナギの一撃を受けても気を失わないとはな…真っ当に生きれば強き指導者になれたはずだが…残念な女だ…


 先に剣を抜いたのは、いや、拳を向けたのはそっちだからな。拙者に非はない。


 (やじり)を首元に向けたところでウナギに止められてしまったが、止めなかったら間違いなく撃ち抜いていた。命拾いしたな、派手髪教師。


 さて、トラブルは解決した。拙者はお暇させていただく。


 また会おう、女子共(おなごども)


 ()()()()()()



次回は閑話にしようか、それとも本編にしようか…うーん、迷う。イチャコラ回も書きたい。

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