32話 こういう時他の視点も気になるよね。できれば他の人の視点も全部書きたい。
次回は他の同級生視点にするつもりです。
ところで、まだ2年生が1人も出ていないような…と作者は今気付きました。
~同時刻 3年E組にて~
「瑠璃、さっき菜花から連絡きたんだけど、グズマ先生が暴れたらしいよ」
「紫苑、グズマ先生が暴れることなんて今更じゃないかい?」
教師が全員緊急招集されたため全学級では自習になっていた。
「それもそうなんだけどさ今回は少し違ったらしいよ」
「というと?」
「瑠璃が気になってる潔君が標的になっちゃったんだって」
「…!そんな!彼のような細い人間をグズマ先生がボコボコにしたというのかい!?あぁ、今頃全身の骨が砕けて…」
「ちょっと、瑠璃。落ち着いてよ」
「落ち着いていられるわけがないだろう!?菜花ちゃんにどこの病院に行ったか聞いてくれ!早退して見舞いに行ってくる!」
「みんな!手伝って!瑠璃が暴走しそう!ていうか暴走してる!」
これはヤバイと思った紫苑はクラスメイト全員に号令をかける。
「瑠璃ちゃん、落ち着いて!」「瑠璃、急にどうしたの!」「唐草さん、とりあえず座りなさい!」「らしくないね〜、るりりん」
「みんな!離して!私は潔君のところに行かなきゃいけないの!」
「「「潔って誰?」」」
「新入生の男の子で瑠璃の初恋の人なんだって!」
「紫苑!別に初恋じゃないってば!」
「「「へぇ〜」」」
クラスメイト全員がニヤニヤして瑠璃から手を離す。
「なんかおもしろそうだし行かせてあげれば?」「そうそう、無駄足にならなければいいけどね」「無事だったとして警察とか来てるみたいだし事情聴取されてるかもしれないし」
「むむ…確かに…紫苑!菜花ちゃんからなんか連絡きた?」
「一応来たよーなんかねー」
「うん!」
「メガネ外した潔くんが一撃でグズマ先生を倒したって」
さっきまでギャーギャーうるさかったクラスが静寂に包まれた。
「………は?え、どういうこと?」
「私にもよくわからないけど。たぶん休校明けたらモテ始めるよ」
瑠璃は考えた。これは動かなければと。
「…………ちょっと行ってくる!!」
「どこに!何しに!?」
「潔君のところに!心を仕留めに!」
「それを言うなら、射止めにでしょ」
「それにアンタさ、1回しか話した時ないでしょ?たぶん覚えられてないよ?」
「ガーン」
「瑠璃ってたまに古いよね」
「おーい、お前ら静かにしろー」
先生が職員会議から戻ってきた。
「先生!潔君は無事なんですか?」
「潔くん…?あぁ、新入生の男子か。無事も何も無傷だぞ」
「無傷…!?」
「たいしたもんだよな。凶行に走り掴みかかるグズマ先生の手を払い除けて腹に1発ぶち入れたそうだ」
瑠璃は開いた口が塞がらなかった。
「ヤバいね。瑠璃だけじゃなくてウチらも惚れちゃうかも。話したことないし見たことないからわかんないけど」
「んで普段メガネかけててオタクっぽいんでしょ?ギャップやばくない?」
「ウチらも会いに行こっかー」
「瑠璃、大丈夫?」
紫苑に声をかけられて我に返るが、周りは潔の話題で一色になってしまった。
「全然大丈夫じゃない!今までボーイッシュだとか王子様系とか言われてきたけどこれから女磨きする!」
「「「「「は?」」」」」
その日、音女高校の王子こと唐草 瑠璃の唐突な女磨き宣言は潔を除く全校生徒を震撼させた。
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