31話 作者は弟に「兄」と呼ばれた時がありません。
ブクマ増えてました!ありがとうございます!モチベが右肩上がりで脱臼しそうです!((まぁ、脱臼したことないんですけどね!
ちょっと長めです!
暴走したのか元々暴走気味な性格なのかわからないが、そんなグズマ先生を右ストレート一撃で仕留めた俺だったが…
今はグズマ先生なんてどうでもいい。撫子に怪我はないか。
「撫子、本当に大丈夫か?擦り傷ひとつないのか?」
「イサギっち、焦りすぎだよー」
「焦るだろ!」
「ウナギっち、ちったぁ落ち着け」
「その呼び方をやめろ、愚弟」
コイツはいつも俺を「ウナギ」って呼んでくるんだ。誰が滋養強壮料理だよ。そんなに盛ってるように見えるのか?
「潔!大丈夫?」
「…んだよ、お前もこの高校にいたのかよ」
「愚弟、あからさまに嫌がるのやめろ」
「潔さん、このちっちゃい人は誰ですか?」
「向日葵、このちっちゃい人…プッ…は…」
「ウナギ、何笑ってんだ、射貫くぞ」
「このチビは俺の弟だぞ」
「「「えっ!?弟がいたの(ですか)!?!?!?」」」
「そんなに驚かなくても…」
みんな、目を丸くしているようだがそんに驚くことか?兄弟くらいいるだろ。いない人もいるかもしれないけど。
―ダダダダッッッ
「お、この忙しない足音は…」
「潔!大丈夫か!」
「…母さん、俺は大丈夫だ」
「ふぅ、とりあえずよかった。ところでこのフードのチビは…」
「やれやれ、自分の子供をチビ呼ばわりだなんて酷すぎないか、母上」
「零、お前は何をやっているんだ?」
「俺のピンチに馳せ参じてくれたんだとさ。ところでこの暴走熱血教師はどうしたらいいんだ?」
家族の再会を噛み締めるのは後にしてほしいので話を本題に移し母にグズマ先生の処遇を聞く。
「ところでではない!そんなことどうでもいいのだ!潔、手は大丈夫なのか!?メガネを外してもよかったのか!?」
せっかく本題に移したのに今は校長の立場より母親としての立場を優先したのか。ここは学校なんだがなぁ。
「大丈夫だよ。握力計を握った時にちょっと痛かったけど。メガネは気づいた時には外れてたんだ。俺の事より撫子のことを…」
「私は大丈夫だよ、イサギっち」
「一応病院に行った方が良くないか?」
「ウナギ、お前は病院に行った方がいいぞ。久々に全力で殴っただろ」
「別に久々ってわけじゃない。この前だって立花姉妹をナンパから助けた時に…」
と言いかけたところで気付いて後ろを振り返る。
「あ…向日葵…」
「い、潔さん…」
俺と向日葵は目を合わせて葵を見ると、葵は再度目を丸くし唖然としていた。ナンパから助けたのが誰かようやく気づいたようだ。
「えーと、とりあえず体力テストは終わりってことでいいのか?」
「うむ、そうしよう。グズマ先生の処遇は教育委員会と共に決める。では、解散…」
「待てッ!まだ終わっていない!」
「なんだ、生きてたのか」
「あの程度で倒れるほどヤワではないッ!」
「腹抱えて倒れたように見えたんだが…」
「このチビのせいで油断しただけだ!チビ助!死ねぃ!」
我が愚弟、零目掛けて掴みかかろうとするが…
「さっきからチビだのなんだのと…」
ボソボソなにやら呟いているようだが…
「グズマ先生、俺に勝てなきゃソイツにも勝てないですよ」
「チビに何が出来る!」
「ソイツは確かにバカでチビな愚弟だけど、天才です」
零の首根っこを掴もうとした時、グズマ先生の首元には鏃が向けられていた。
「なっ…」
「おい、愚弟、死人が出るぞ。そこまでにしとけ」
「…今回は愚兄の言うことに従うか。悪かったな、華麗な花園に血を流すところだった」
「なんでドヤってんの?母さん、とりあえず…警察呼んでくれる?」
「先にお前達に伝えておく!3日ほど臨時休校とする!それでは解散!」
「んじゃ帰るか、撫子」
「うん、そうだね」
零はいつの間にか帰ったようだ。相変わらず気配のない男だな。
「ちょっと待って!潔くん!」
「んあ?誰?」
「立花…葵です」
「…んじゃ俺、帰るから。用事なら後で頼む。もう疲れたから」
「お願い!待って!」
めんどくさいことになりそうな予感がしたので颯爽と帰ろうとしたが手首をグイッと引っ張られた。
「いてぇ…葵、離してくれ。手首を引っ張られるのが1番困る…」
「ねぇ、葵さん…だっけ?離してあげて、イサギっちは手首を怪我してるの」
「あ…!ごめん…なさい…」
「撫子、フォローはありがたいけど、そのことはあまり言いふらさないでくれ」
白根の耳に入ったら計画がおじゃんになってしまう。
「あの…この前はごめんなさい!」
「あー、だいじょぶー別に気にしてないからー。んじゃ、またねー」
「あ…あぅ…」
俺は適当に返事をして向日葵に目配せをした後その場を立ち去った。これが俗に言う「もう遅い系」か?
新キャラ
疚無 零
普段兄弟からは「ゼロ」「愚弟」と呼ばれている。
イサギのことを「ウナギ」、勇のことを「母上」、長兄のことを「兄者」「兄貴」「兄上」と呼んでいる(気分で変わるらしい)
若干忍者気質である。
次話は0時投稿予約してあります。




