28話 ガチムチな先生がガチガリな生徒に勝負しかけるのはさすがに引きますた
昨日の続きは後のストーリーに少しずつ混ぜるつもりです。お楽しみに。
5月の第1月曜日、今日は体力テストをするらしい。なぜ今日なのか?
…単純に先生達が忘れていたらしい。
期待と不安で胸いっぱい…ではなく不安でお腹いっぱいな中、いざ参らん、体力テスト!と意気込んだのはいいものの、1年D組の授業出席率は全学年最低であるため、急遽1年生全クラスが合同授業となってしまった。
恥はかきたくないが、本気も出したくない。本気を出しても体力がないのでただただ疲れるだけである。
俺は男子1人だけなので当然更衣室なぞ用意されているわけでもなく、廊下でチャチャッと着替えてササッと体育館に入った。ちなみに体育館は2階の3年棟から渡り廊下を通ったところにある。
「何気に体育館来るの初めてだな…」
思ってたより広い。体育館のメインフロアはバスケットコートが2面分、申し訳程度にギャラリーがあって、奥には武道場、2階にはバドミントン部が使うコートと卓球場がある。
基本的には今いるメインフロアしか使わないのだろう。
「疚無 潔…だったか?早いな」
「はい。体育館を少し見てまわりたかったので早めに着替えてきました」
俺に声をかけたのは体育教師の紅珠舞 莉亜先生。話には聞いていたが…遠くからでもわかるド派手なオレンジ色の短髪で腹筋がバキバキだ…これがシックスパックというやつだろうか…
「男子はお前だけだ。男子の底力を見せてみよ!!」
この学校は生徒も教師もパワフル系や熱血系しかいないのだろうか。正直あまり得意じゃないんだが…
「まぁ、程々に頑張ります…」
だって、体力テストで1位取っても商品ないじゃん。モチベも上がらない。ましてや実技試験というわけでもないし…
「はぁ…ダルいなぁ」
「ダルいとは何だ!ダルいとは!しっかりせんか!」
「意外と耳いいんですね…」
まさか聞こえていたとは思わなんだ。
「イサギっち〜はやいね〜」
「あ、撫子、ちょうどよかった」
「何がちょうどいいって?」
「グズマ先生に怒られてたから逃げ道を作ってくれてありがとう」
「ふむ、疚無、貴様は毎日授業に出席していて勤勉な人間だと他の先生方から聞いていたが、そうでもなかったということだな」
「他の先生方がどう思っているのか存じませんが、僕は全く勤勉ではありません。自分が勤勉であるとは思いませんし、勤勉でありたいとも思いません」
軽く撫子が引き気味であるが、グズマ先生と俺はバチバチだった。
「疚無、勝負だ。今回の体力テスト全部が全国平均以上なら貴様を勤勉な人間だと認めよう。平均以下なら決闘を申し込む」
「いや、勤勉じゃないんですってば。あとちゃっかり勝負2回申し込むのやめてもらえます?戦いたいだけですよね?」
「なになに、決闘?」「男子が先生に決闘を申し込んだらしいよ」「これだから野生児は…」「ほんと男って野蛮よねー」
これが切り抜きってやつか?これはひどい…先生も何か言ってくれよ…
「先生、僕は無意味な殺生はしたくないんですよ」
「ほう、私を決闘で破ることを殺生とな」
「あ、やべ」
グズマ先生の額に血管が浮いてピクピクしてるのがわかる。相当キてる…
無意味な殺生をしないように程々に頑張らざるを得なくなった潔だった…
紅珠舞 莉亜
元ネタ「グズマニア」
花言葉「情熱」
いちいちこの漢字を出すのが面倒なため、カタカナ表記です。すみません。
あと投稿遅れてすみませんでした。明日はさらに遅れますが夜に投稿できたら投稿します。時間ある時は登場人物紹介の更新します。




