24話 ※この物語の主人公は性の知識に疎いです。何も期待しないでください。
お待たせしました。暑さでダウンしておりました。
注意をタイトルに書きました。何も期待せずに読んでください。
俺と母は撫子から事情を聞くために俺が住んでいるアパートに向かった。俺はなんやかんやあって一人暮らしをしている。まぁ、単純に家が落ち着かないからなんだけど。
「母さん、バイクの免許なんか持ってたのか?」
「潔が生まれる前から持ってたけど?」
「初耳だな」
「昔はブイブイ言わせてたよ」
ブイブイなんて今日日聞かない言葉だな。死語ってやつか?
「それじゃあ、撫子、説明してもらおうか。なんであんなところで身売りしてたのか」
「なぜ私の息子のハジメテを奪おうとしていたのか、も聞かせてもらおうかしら」
「とりあえず、母さんは黙っててくれ」
そもそも、ハジメテとは何のことだ?俺は魔法使いになりたかったのに。
「場を和ませるための冗談に決まってるのに…」
「冗談に聞こえないくらいの前科があるから信じられないんだよなぁ」
撫子が口を開いたその時
「あの…」
「あ、腹減ったから先にご飯作っていい?撫子も食べるよね?」
「えっと…」
「母さんも食べる?」
「やったー!久々の潔のご飯!」
「あのぉ…」
「ごめん、僕、話聞けないから母さんに話しててよ」
「あ、うん…」
無理矢理押し切った感じだけど他人の家庭の事情にあまり口を出せない、というより出したくないからここは母に任せたい。
「校長先生、迷惑をかけてしまいすみませんでした」
「いや迷惑かけられてないから大丈夫だよ。それと今は校長じゃなくて潔の母親だから勇さんって呼んでほしい。ゆうちゃんでもいいぞ!!」
「あ、じゃあ、勇さん」
勇は「ゆうちゃん」と呼ばれなかったことが不服だったのか口を尖らせている。
「私の母は飲食店をやっています。小さな食堂程度ですが、今までは近所でも有名なくらい繁盛していました。ですが、最近突然人が入らなくなって店が維持できなくなり悪い噂を聞くようになりました。その噂を確かめようと登校するふりをして家を見張っていると3人くらいの男が出入りして金銭の受け渡しをしているようでした。その事を母親に聞いたら…」
そして突然啜り泣く声が聞こえたので俺は夕食を作る手を止めて撫子の背中をさすった。
「うっ…ぐすっ…ご飯、まだぁ…?」
「今シリアスな場面じゃないの?」
家庭の問題よりも食い意地の方が勝っちゃうの?それでいいの?
夕食後に話の続きを聞いた。ちなみに母は食後に眠くなって帰った。ふざけやがって。
「それでその事を母親に聞いたら…」
「シリアスな雰囲気ぶっ壊されたから忘れちまったんだが」
かくかくしかじかあーなって、こーなって…と思い出し
「母親があなたなんか居なければよかったのにって」
「え、突然すぎない?」
「まぁ、突然だったね」
「それで身売りして金を稼ごうと?」
「うん」
「………その出入りしてる男ってどんな奴らだった?」
「チャラチャラしてて軽めな感じ。あと語尾がアルファベットと☆だったような気がする」
似たようなのに会った時があるような…
「よし、解決策は考えたからしばらくここで暮らしてくれ」
「え、解決策考えるの早くない?事前に用意してたの?あと、女の子が泊まることにもう少し恥じらいを持とうよ」
恥じらいも何もないだろ。ただ風呂入って寝るだけだろ。
「てか、しばらくって言った?」
「うん、言った」
「何か考えがあるってことだよね?」
「何も考えがなかったらここまで話に付き合わなかったと思う」
「そう…わかった」
タイトルにはあんなことを書きましたが、潔くんは「俺は鈍感系主人公ではない」と言っているらしいです。十分鈍感だと思います。




