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19話 ナンパから救っただけでパーティ組めるとか、これって異世界転移系だっけ?

いつもより短いかもしれないのでもう1話投稿するかもしれませんが、期待せずにお待ちください。

「俺…あぁ、いや、僕に用事?」


 焦って本来の一人称が出そうに、いや出てしまったがセーフだろう。


「は、はい!疚無さんに確認したいことがあります!」

「僕は君と初対面のはずだけど」

「そうでしょうか?」

「というと?」

「あの時ナンパから助けてくれたのは疚無さんではないかと踏んでいます!」

「そんな名探偵もビックリな自信に満ち溢れた顔で言われても…」

「証拠ならあります!」


 名探偵向きなJKだなぁ…


「何が証拠?」

「さっき、苛立ったように『あ゛?』って言ったのがまず1つ目です」


 待て、濁点は付けていなかったはずだ。

 ※前話を読み返してみよう!


「あとは、今『俺』って言いましたよね?」


 聞き逃してなかったようだ。冷や汗で背中がびしょびしょだ。


「そして、このリストバンド」


 と言って右手首に着けたリストバンドを見せてきた。


「疚無さんのですよね?」

「ち、チガイマス…ヨ」

「なんで目を逸らすんですか?別に私は怒ってるわけじゃないですよ」


 俺を問い詰める姿は教室の前でオドオドしていた少女とは思えないくらい大きな存在に見えた。


「そういえばあのコーディネート、誰がしたんでしょうか。かっこよかったです!」

「…!わかってくれるのか!?あのコーデの良さを!」


 反応してすぐにわかった。やられた。完全に釣られた。俺の激ダサファッションをわかってくれるやつがいるなんて…と感動し反応してしまった。


 顔からブワッと汗を吹き出しながら顔を上げると向日葵は推理を的中させた名探偵の如くニヤリと唇の端を上げた。


 これは認めざるを得ないようだ…


「あぁ、そうだよ。あの時あの場にいたのは僕だ」

「やっぱり!!!良かったぁ、人違いじゃなくて!」


 ここまで証拠を並べられて「人違い」なんてそんなことがあるはずない。


「それで、改めて僕に何の用事だ?」

「はい!あの時は助けていただき本当にありがとうございました!」

「あれくらい気にしなくていいのに」


 深々と頭を下げられたので正直困った。こんなところ姉の葵に見られたらまた好感度が落ちるじゃないか。


「いえ、そういうわけにいきません。あの時守っていただいたこの命、あなた様に捧げることをここに誓います」



 ・・・・・これ、なんていう異世界もの?

※これは異世界転移ものではありません。一応、現実世界のラブコメです。


※向日葵ちゃんが勝手に忠誠を誓っただけです。

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