158話 ヤツらがくる…!
ヤツらが来ます。今回超絶短いです。短くてすみません。
お兄ちゃんが入院し桔梗家にお世話になり始めて数日が経った。私は再度オンラインで授業を受けるようになった。
「ふぅ…午前はこれで終わりーっと…」
「失礼します。撫子さん、精が出ますね」
「光先輩も!お疲れ様です!」
桔梗家のような名家は来客が多いため他家の私が留守番をするわけにいかなかい。しかし光先輩がオンライン授業に切り替えてくれたおかげで私も先輩も安心して家にいることができた。必要に応じて授業の出席方法を切り替えられるのがうちの高校の強みだね!
「今日はお客さんとか来たんですか?」
「いえ、今日はまだ来てないですね。確か来週だったか…賓客がいらっしゃるようですよ」
「へぇ!そうなんだ!賓客ってことは偉い人ってこと?」
「偉いかどうかはわかりませんが、それなりの身なりの方かと」
「ふーん。まぁ、私には縁もゆかりも無い世界だね!」
「いえ、確か撫子さんと弥勒さんも顔合わせをする予定だと聞いていますよ。疚無家に関わる人だということでしょう」
「えっ!ま、まじっすか…うわぁ、どうしよ…化粧道具とかちゃんとした服とか持ってないよ…」
「ふふっ、大丈夫ですよ。こちらできちんと用意しますから」
「ありがと〜!先輩ぃ!」
「ふふふ、お気になさらず」
なーんだ、光先輩、元気そうじゃん!お兄ちゃんは心配してたけど杞憂だったかもね!元気ならそれで良しっ!
「さーて!午後も頑張りますかっ!」
―prrrr prrrr
『もしもし、桔梗です…はい、この度は音女市に引っ越していただけるということで…え?引越し日を前倒ししたい?ええ、構いませんよ。それでは』
―翌日
「ごめんください」
「ようこそいらっしゃいました、ウイエ家の皆様」
次話ヤツら登場、そして例の問題行動へ…