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150話 ここまで、いや、これからテンプレ

あっという間に150話目です…早いものです。ちなみに物語内時間は100話を達成した時から2週間も経っていないです…


1日で起きるイベント濃すぎィ!

「潔くん、風呂の大きさはどのくらいなんだい?」


 狭ければ密着して、広ければ遠くから潔くんの体を拝まさせていただこう。


「風呂って言うより温泉ですね。大浴場です」


 なん…だって…!?え、えっっっっっど!


「先輩?鼻を抑えてどうしたんですか?ティッシュあげますか?」


「い、いや!大丈夫だ!」


 いかん!とうとう鼻血が出てしまった!


「そ、それより!私は先に浴場に行くぞ!早く君も来るんだぞ!」


「あ、はい。わかりました。場所は案内板を見ればわかると思いますよ」


「ありがとう!それでは浴場で会おう!はっはっは!」


「やけに機嫌がいいなぁ…」


 ふふふ!潔くん!私は今、さいっっっこうに浮かれている!弥勒先生との混浴に嫉妬して君を怪我させたのに(結果的には怪我してなかったけれど)、まさか私と混浴してくれるなんて…!あぁ、興奮するよ!潔くん!


 ―ガラッ


「おぉ!広い!外も中も病院なのに大浴場があるとはなんてマルチな病院なんだ!」


「あら?瑠璃さん?」


「き、桔梗先生…!?どうしてここに…!?」


「どうしてって…イサギくんに頼まれたんですよ。瑠璃さんをマッサージしてほしいって」


 ががーん!!!


「じゃ、じゃあ、マッサージしてくれるのって…」


「私ですけど…不満ですか?」


「い、いえ!決してそんなことは!むしろ光栄です!」


 光栄だけど、思ってたのとちょっと違う!


「それではこちらにどうぞ」


「は、はい…」


 浴場の床の上に敷かれたマットの上にうつ伏せになり桔梗院長直々のマッサージが始まった。


「仲直りは出来たんですか?」


「あ、まぁ、喧嘩したと思っていたのは私だけだったみたいですが、一応できました」


「ふふっ、彼は相変わらずですね。ここだけの話、病院に来た時、かなり気にしてましたよ」


「えっ?ほ、ほんとですか?」


「彼は実はツンデレなので」


 桔梗先生もツンデレとか使うんだ…それにしても潔くん…かわいいなぁ!愛らしい!愛おしい!


「瑠璃さん、私からの忠告(アドバイス)です。余計なお世話と思わず聞いてください」


「は、はい」


「告白はまだしない方がいいですよ」


「えっ!?な、なんで…」


 なんでバレてるの!?感情を殺すのは結構自信があったんだけど…


「バレバレですよ。最近イサギくんとの距離が近いと聞いていますよ」


「だ、誰からですか?」


「ふふふ…誰でしょう?」


 ほんとに誰!?誰が報告してるの!?2年生の光さんとの接点はあまりないし、弥勒先生は今日来たばかりだし、紫苑は桔梗先生と知り合いじゃないし、まさか潔くん!?はありえないか…彼、なんだかんだ鈍感だし…


「学校全体を見ている人ですよ。瑠璃さんはあまりお世話になっていないかもしれないけれど、私はその人に学校でのイサギくんを一任していますので彼はかなりお世話になっているでしょうね」


 学校全体を見てる?校長(お母様)以外に?


「ふふふ、イサギくんと他の生徒との関係を把握するためなので悪しからず、です。バレたくなかったらバレないようにうまくやりましょうね」


 今までの好意が剥き出しだったらこれ以上上手く隠せる自信はないんだけどなぁ…


「はい、おしまい。どうですか?」


「あっ!体が軽い!」


 しかもいつの間にか終わってた!桔梗院長、侮れない…!


「と、ところで、潔くんがこれからお風呂に来ることって…ない…ですよね?」


 い、一応だ!一応確認のために!


「潔くん?もしかして混浴したいんですか?」


 混浴というワードを自分で口にするのと他人から聞くのでは恥ずかしさの度合いが違うのは何故なんだ…


「す、好きな人と同じ空間にいたいと思うのは良くないことですか…?」


「ふふふ、唐草家のご令嬢ともあろう方がこんなにも可愛らしい人だなんて潔くんは知らないでしょうね」


「か、からかわないでください。それに令嬢だなんて大層なものでもないですし。私はただ一生徒として、1人の女の子として彼と一緒にいたいというか…」


「はいはい。大丈夫ですよ。彼は混浴とか気にしないのできっと来るでしょう」


「ほ、ほんとですか!?」


「ただ今日来てくれるとは限りません」


 しょっく…立ち直れないかも…


「なので、瑠璃さんにお願いがあります」


「お願い…?」


「潔くんが入院している間、彼の身の回りのお世話をしてほしいんです」


「是非に…!!」


「あらあら、まだ内容を言ってないんですけどね。快い返事をいただけたのでよかったです。それではよろしくお願いしますね。あぁ、それと…泊まる場所は潔くんと同じ部屋にしておきますからご安心を」


 桔梗先生…!心強い!背中を押してくれる強い味方ができてよかった…!





 一方イサギは…


「あー、ここ…どこだっけ。えーと、あ、すんませーん。()()()ってどこでしたっけ?」


 この後、瑠璃は大浴場で逆上(のぼ)せた状態で見つかったとさ。



いつも読んでくれてありがとうございます。150話達成しましたがいまだに伏線を回収できていませんし、イサギの過去にも踏み込めていませんが80000話くらいまで続ける予定ですので1000話超えるまではたぶん踏み込みません(大嘘)


長い目で見守ってくれると嬉しいです(*^^*)

これからもよろしくお願いしますm(_ _)m

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