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139話 痴女による鉄板展開を青少年はぶっ壊すそうです

閑話にしようかどうか悩みましたが思いのほか長くなったので本編にしました。

「ふぅ…今日は忙しすぎた…ハードすぎる…高校生活がこんなにもハードだなんて知らなかった…」


 撫子に風呂に入るよう促された俺は浴槽に浸かりながら今日1日を振り返っていた。


「朝の出来事なんて覚えてないぜ…何があったっけ…」


 そうだ。兄貴が教師に就任したんだっけ。それで親任式の後の授業がすごくハードだったんだ。鬼ごっこをやったんだったかな。春野 菜花(さいか)と桔梗 光先輩と一緒のチームで暴走するドリルをとっ捕まえ…いや、光先輩の渾身のシュートでぶっ倒したんだった。


「ふへ…あのシュートには俺もスッキリしたな…」


 春野にはマネージャー転向をオススメしたいな。なんなら、光先輩はバレー部に入るべきだ。素質がある。


「んで、その時アイスドリアンを食べたんだっけ…あぁ、美味かったなぁ…風呂上がりに食べられたら最高なのになぁ…」


 まぁ冷凍庫にアイスドリアンを常備している家庭なんてそうそうないだろうけど。でも1日の終わりに食べられたらそれだけで生きる意味がありそうだなぁ…


「んで、その後は初めていろんな人と一緒に昼飯食べたんだっけ。まさか先輩も来るとは思わなかったけどなぁ。あの人、アポとってたっけ?忘れちゃったなぁ」


 瑠璃先輩ってどこにでもいる気がするなぁ。そういえば、放課後も…


「なんであんなところに瑠璃先輩がいたんだろうか…用があったのは生徒会長だけだったのに…」


 はっ!まさか!昼休みが終わったあと、俺に試練を課したことに心苦しさを感じて結局口添えをしてくれたのか!?


「あぁ…瑠璃先輩には感謝しないとなぁ…何から何まで手伝ってくれてありがたいなぁ」


 最初に出会った時は思わせぶりな口調が気に食わない人だと思ったけど4月からずっと気にかけてくれてる気がする。


「そういう意味では今の俺の中で1番心を許せる人はあの人なのかもな…」


「さっきから何を呟いてるの?」


「あぁ、今日1日を振り返ってたんだよ」


「へぇ、私も混ぜてよ」


「って、ちょっと待ってくれ!理路整然と入ってくるな!」


「えぇ?良いじゃん、別に。撫子ちゃんとも入ったんでしょ?」


「1回も入ってねぇわ!おい!マジで狭いから!」


「大丈夫、大丈夫!詰めればなんとかなる!」


 ちょっ!や、やめ!


「あっ!おい!あ、あう、あうぅ…」


 背中にやわ…


「きゃわいいねぇ!よしよし、イイコイイコ」


 やめろ!俺を何歳だと思ってるんだ!


「あのー、俺が後ろじゃダメなの?」


「だーめ。私が後ろから押し付けたいの。それともイッサが後ろから押し付けたいの?」


 なんて卑猥な2択なんだ。


「…ぶくぶく…俺はさっさと風呂から出たい」


「きゃはは!マジウケー!」


 全然ウケないんだが!青少年保護育成条例にギリギリ抵触してないのが腹立つ!


「てか、イッサ…キャラ変わったよね」


 貴殿に言われとうないわ。


「そう?」


「実は私さ、最近、オトコに裏切られてさ…ぐずっ…」


 弥勒姉は俺の背中にポタポタと涙のような水滴のようなものを垂らし鼻を啜る。


「イッサ…助けて…」


「あー!もう!」


 後ろを振り返って弥勒姉の頭を右手でぽんぽんと撫でる。


「い、いちいち、そんなことで泣くなよ…」


「えへへー、泣いてませんでしたー!」


 顔がカァっと熱くなり3秒前の自分の行いを後悔する。


「はぁ…先に出るよ…」


「待って!イッサ!」


 浴槽から立ち上がるとすぐに腕を掴まれた。


「なに?」


 俺は目を逸らしながら返事をする。なぜ目を逸らしているかって?そんなのいちいち言わなくてもわかるだろう。


「あの、ね…」


「うん?」


「その…ちょっとこっちみて…」


「断る」


 なぜ断るって?そんなのいちいち言わなくても(略)


「いいから見て!」


 掴まれたままの腕を思い切り引っ張られた。体勢を崩した俺は浴槽の両縁を両手で掴むもずっと目を逸らしていたものが目に入ってしまった。


「くぁwせdrftgyふじこlp」


 例のインターネットスラングと同じような言葉にならない声が出てしまった。そのくらい衝撃的な大きさ…いや柔らかさ…てか、近すぎる!!!


「ふへへー、ようやく見てくれたぁ」


 ―ガツン!!!


「いっっっっったぁぁぁぁぁぁ!!!!」


 今回の愚行は俺の逆鱗に触れたので弥勒姉の脳天にゲンコツを落とした。これに懲りたらもう同じことはしないだろう。


「女の子に暴力振るうなんて最低だよ!イッサ!」


「俺が性別云々で手を抜くような人間じゃないことなんて昔から知ってるよねぇ?」


「うぅぅ…ごめんなさぁい…」


「今日ここに泊まるのは許可するけど、明日からはどうすんの?」


「ふぇ?イッサと暮らすように叔母さんに言われたけど?」


「は…」


「?」


「はあああああああああああああん!?!?!?!?!?」


 明日からオンラインに戻そうかと考えた後、母親に相談したイサギは校長命令で登校せざるを得なくなったそうな…






でっっっっっ…

やわっっっっっ…

ちっっっっっっ…か


青少年保護育成条例は性行為、みだらな行為に及ぶと違反になるので従姉弟同士でお風呂に入るのはギリギリセーフです(たぶん)


そういえば8月も今日で終わりですね。まさか今月だけで2桁ブクマいくと思いませんでした。(だいたいそうだろうけど)1話から読んでくれてる方、(いるかどうかわからないけど)他の人にオススメしてくれた方、(絶対いないだろうけど)家族全員の推し小説にしてくれているファミリーへ、いつもありがとうございます。アクセス数が週末に集中している傾向があるので皆さん、仕事が忙しいんだろうなと思いますが無理しないでほしいです。


無理しないでほしいなんて言うのは簡単だろなんて思った方へ!無理して大学と仕事辞めたのがこの私です^^;


経験の上でアドバイスです!

昼夜逆転はやめましょう!1日3食しっかりとりましょう!空きっ腹でお酒はやめましょう!お腹を出して寝るのはやめましょう!


あなた方の行動は筒抜けですよ?

23時にアクセス集中しているのなんてバレバレですからね?( ̄▽ ̄)


改めていつも読んでくれてありがとうございます。来月も何卒よろしくお願いします(*^^*)

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