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117話 イメージしてください。夏服可愛すぎないですか?

いよいよ新章突入です!!


新章なのでイサギ視点です!

めちゃくちゃ長く書きました!投稿が遅くなったので!

 6月半ば、季節は梅雨、イサギは最悪のコンディションで学校に登校しようとしていた。


「ちょっと、お兄ちゃん。どうしたの?そんなにお洒落して」


「お洒落ってほどじゃないけど…今日から学校行こうかなって。言ってなかったっけ?」


「聞いてないよ。待って、私も行く」


「無理に一緒に行かなくていいんだぞ?自分にあう環境で勉強できるだろう?」


「1人は寂しいし、それに…お昼は一緒に食べたいから…」


「そうか?お前がそれでいいならいいけど。じゃあ、準備出来るまで待つよ」


「ありがとう!」


 それにしてもジメジメするなぁ。梅雨が1番苦手だ。汗で服が肌にくっつく感じが嫌なんだよな…制汗剤とか汗ふきシートとか買わないとな。


「遅くなってごめん!」


「ん、大丈夫だよ。まだ時間に余裕があるから…って、えっ!」


「変…かな?」


 準備を終えた撫子は衣替えを忘れていなかったらしく、制服が夏服になっていた。


「へ、変じゃない…ぞ…」


「そ、そう?なら、いいけど…」


 全然変じゃない。めちゃくちゃ似合ってる。やばい。可愛い。どうしよう、義理の妹が可愛すぎる件について。義理の妹の制服姿が可愛すぎる件について。義理の妹を今すぐ抱きしめたい件について。義理の妹を…


「お兄ちゃん?大丈夫?」


「はっ…!?だ、大丈夫。意識がとびかけただけだから」


「全然大丈夫じゃなさそうだけど、やっぱり変だった、とか?」


 やばい。心配をかけさせてしまった。これは正直に言った方がいいかもしれない。


「変じゃないんだが…正直に言うと…」


「正直に言うと…?」


「め、めちゃくちゃ可愛い…冬服の長袖ワイシャツ腕捲りも良かったんだけど、夏服のワイシャツ姿も可愛くて似合ってるし、ギンガムチェックのスカートも可愛いと思う。つまり何が言いたいかっていうと、可愛すぎて撫子のこと、あんまり見れない…」


 しまった!オタクや陰キャ特有の早口説明をしてしまった!噛まずに言えたから良かった!いや、やはり良くない。説明文に「可愛い」が何回出てきたか数えてみようかな!?


「お、お兄ちゃん…」


 やばい。さすがにキモがられたかもしれない…


「あ、ありがとう。でも、お兄ちゃんにならいくらでも見せてあげるから…ていうか、ギンガムチェックのスカートは冬も夏も変わってないでしょ!もう!バカ!」


 やはり嫌われたか。あんまり制服とか見ないようにしないとな。つーか、アレだな。学校行ったら皆コレなんだろ。やばくないか。いやらしい目で見てるわけじゃないけど、最高すぎないか。


「おーい!イサギくんじゃないか!」


 後ろから名前を呼ばれたので振り返ると短髪ボーイッシュの王子様がいた…最近のキャラは完全に乙女なんだけど。


「おはようございます、瑠璃…唐草先輩」


「えっ…名前で呼んでもらってもいいのに。というか、呼んでくれ!」


 久しぶりすぎてなんて呼んでいたか忘れてしまったから名字で呼んだんだけども。名前呼びであっていたらしい。


「それでは、失礼して、瑠璃先輩。あまり俺に近づかないでください」


「なっ!?」


 あっ、これは言い方を間違えてしまった可能性が高い。


「唐草先輩、お兄ちゃんは先輩の制服姿が眩しすぎてジロジロ見ちゃいそうだからあまり近づかない方がいいって言いたいんですよ」


 ナイスフォローだ、さすが我が妹。良い子だ。あとで撫でてやらんと。俺も兄というポジションが板に付いてきたな。少し行きすぎている感じもしなくもないが、まぁいいだろう。


「そ、それなら別にいくらでも見てもらっても…」


 さっき、撫子も同じことを言っていた気がするが、気を遣われているに違いない。すみません、瑠璃先輩。俺も普通の男子高校生なのでそういうのを見ちゃう(さが)なんです。


「ちょっ、ちょっと待て!今お兄ちゃんと言ったか!?」


「あれっ?呼び方変わったの知らなかったんですか?」


「そういえばそうか…体育祭以来の登校だから知らないのも無理はないですね」


「男女の…いや義理とはいえ兄妹の仲が深まったということかい?」


「まぁ、そう…なんですかね」


「その言い方だと誤解を招きそうですけど、間違ってはいないです」


「そ、そうか…」


 なぜ瑠璃先輩が落ち込んでいるのかわからない…


「それともう1つ!君はいつ私をデートに誘ってくれるんだい!?」


「そんな約束しましたっけ?」


「したじゃないか!体育祭の時の…!」


 あぁ、あれか。でもあれって確か瑠璃先輩じゃなくて…


「俺がデートの約束をしたのは紫苑先輩ですよ。紫苑先輩にツレを1人同伴してもいいという旨を伝えただけです。瑠璃先輩が来てもいいですけど、紫苑先輩次第じゃないですかね」


「うっ…確かにそうだったかも…」


「まさか、勝手に記憶を改竄(かいざん)しようと…」


「してないから大丈夫だ!安心してくれ!それじゃあ、私はもう行くから!あ、昼休みは教室に行くからな!」


 なんだと…!?またうるさくなるじゃないか。それに()()()が小言を呟き出したら精神的に辛くなるんだが…


「はぁ…結局賑やかになってしまった…」


「いいなぁ、デート…」


 口に指をくわえて羨ましがる妹…可愛すぎる。あっ、そうだ。そういえばコレも忘れていた。お土産を買ったんだった。


「撫子、デートならいつでもいくらでも行けるだろ」


「そうだけどさ…!」


「だから、今はコレを受け取ってくれ」


「これは?箱?」


「えっと、お土産渡し忘れててごめんな。旅行と関係ないけどお前が欲しいって言ってたもの、俺なりに選んで買ってみたんだ」


 撫子が初めて帰省した日、さりげなく聞いてみたんだ。俺はいつも撫子から貰ってばかりだからたまにはこういうものを渡したい。


「これって、嘘!ネイル?ハンドクリーム?」


「お、おう。1人で行くのは気まずかったけど、何故か店員に気に入られて話が上手く進んだからよかったよ」


「めっちゃ嬉しい!ありがとう!この色、欲しかったの!お兄ちゃん、大好き!」


「よ、喜んでくれたようで何よりだよ…」


 でも、歩道のど真ん中で「お兄ちゃん、大好き」はさすがに恥ずかしすぎる。これが「照れる」ということか。なるほどな。


「そういえば、お兄ちゃんって誕生日いつなの?私、お返ししないと!」


「お返しなんていいんだけどな」


「そういう訳にもいかない!私のプライドが許さないもん!6世祖父の名にかけて!」


 それ使い所間違ってないか?6世祖父って何代前のじっちゃんだよ。お前は6世祖父の名前覚えてるのか?俺は今の祖父母の名前すらうろ覚えなんだけど。


「まぁ、そこまで言うなら…俺の誕生日は6月15日だよ。あの伝説のガキ大将(アーティスト)と同じ誕生日だから覚えやすいだろ?」


「6月15日ね!わかった!」


「それじゃあ、早く学校行こうぜ」


「うん!」








 そういえば、6月15日って………今日じゃね?




イサギの誕生日は作者の誕生日を参考にしました。伝説のアーティストは誰かわかりましたか?そう!ジ○イアンです。非常に覚えやすいです。あと、有名な女性声優さんと同じ誕生日なのがめちゃくちゃ嬉しいです。何が嬉しいかわかりませんが、同じ誕生日ってだけで嬉しくなるのが人間の不思議。


※追記

音女高校の女子の制服は作者の母校の制服を参考にしています。ネット検索するともっと細かく書けると思いますが、それだと丸パクリになるので記憶を頼りに書きました。ちなみに作者の母校の女子の制服は県内の高校で1番可愛いと言われていたらしい…


次話も投稿が遅くなるかもしれません!詳しくは活動報告をご覧下さい!

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