107話 ある意味チョロイン
投稿遅れてしまい申し訳ないです。
今作1番のチョロインかもしれません。
「もう!イサギくん、どこにいるのよ!」
思い立ったが吉日、イサギくんと、生徒と1から、いや0からやり直すことにした…のはよかったのだけど…
「どこにもいない…旅館の中は粗方探したし…外にいるのかな?」
「お客様、探し物ですか?」
従業員さんに困っている様子を見られてしまい話しかけられてしまった。
「あぁ、探し物というか探し人というか…この旅館に泊まっている男の子を見ませんでしたか?」
「ああ、見ましたよ。確か…外に出ていったはずです。林の中に入っていったような…」
「林の中ですね!ありがとうございます!」
「いえいえ、お易い御用です」
従業員さんはニコッと笑い頭を下げた。
「こちらこそありがとうございます」
後ろからお礼を言われた気がして振り返るともう従業員さんの姿はなかった。
林に入ったって言われたから来てみたけど…この旅館の林、結構暗くないかしら?携帯電話を置いてきちゃったから時間が分からないけれど旅館を出た時はまだ3時くらいだったはず…
―ガサガサッ
「ひっ…!…はぁ、なんだ、リスかぁ…」
びっくりさせないでよ、もう…
「…!」
後ろに誰かいる…気がする。イサギくんかな?もしかして不意打ちのキス…!?
「イサギく…!むぐ…!?」
振り返った途端、鼻にハンカチのようなものを押し付けられた。そして私は………
「…作戦成功だ。女は眠ったぞ」
「ククク…これであの男に一泡吹かせることができる…」
「お、おい、こんな手荒なことしていいのか?アイツは身内を傷つけられると激昂して手に負えなくなるって聞いた時があるぞ」
「なに言ってんだ、お前。病床に伏した後は大したことしてないんだろ?大丈夫だって」
「そうそう。それにこの林なら疚無家のヤツらも簡単に辿り着けないだろうしな」
―ガサガサッ
「ひっ…!」
「なんだよ、ただの鷹じゃねぇか。ビビらせやがって」
「ぷっ!ははは!お前、ビビりすぎだろ!」
「いや、でも、鷹なんてここにいたか?」
「さぁ?飛んできたんじゃね?とりあえず、この女のこと、あの物置に入れておこうぜ」
「人質なんだから丁重に扱えよ」
「わかってるよ。それにしても織田の奴、どこ行ったんだろうな。アイツが1番張り切ってたのにさ」
「1番張り切ってるヤツに限って1番最初にやられるからな」
「それな!はははは!まぁ、最近の織田、ウザかったし別に良くね?」
「確かに!言えてる!俺はあの男を殺す!とか言ってたしな!」
「なぁ、早く戻ろうぜ。あんまり遅くなると女将に勘づかれるぞ。あの女将もかなりのやり手っぽいからな」
「そうだな、戻るか」
「悪いな、お姉さん、あんたの男はここで終わりだ。その次はあんたのことを貰ってやるよ…ククク」
若干寝ぼけながら書いたので誤字脱字あったらすみません。
※追記
次話は8月10日の昼~夜に投稿する予定です。
体調が優れないので遅くなります。お知らせが遅くなってしまい申し訳ありません。体調が回復したらバシバシ投稿します!