103話 イサギが小4とイチャイチャしてる間に裏ではこんなことになってます
急用が入って投稿が遅れました。申し訳ありませんでした。
梅ノ木先生の視点でどうぞ。
はぁ…よく眠れなかったなぁ…昨日は朝から晩までバタバタしてた。バタバタさせた…と言われたらぐぅのねも出ないけれど…
「おはよう、詩」
「おはようございます、先輩」
「一応聞くけど…眠れた?」
「昨日あんなことがあって眠れるくらい肝は座ってないですよ」
「そ、そうよね…」
イサギくんを怒らせて女将さんに怒られた。私たちは調子に乗りすぎていた。トラベラーズハイになって思考能力が低下していた、というのは言い訳になってしまうだろうか。
「…私たち、2人一緒に謝るっていうのやめませんか?」
「どういうこと?」
「今まで私と梅ノ木先輩のセットでイサギくんと接してきましたよね。だけど今回…というより今後は私は副担任として彼と接したいです」
「つまり詩はイサギくんを諦めるの?」
「そうではありません!私は副担任である前に女性として彼とお付き合いしたいと思っていました。だけど、それは彼のことをよく知ってからじゃないとダメなことだったんです。つまり、1人の女性である前に副担任として教師としてイサギくんと…生徒のことをもっとよく知りたいんです!」
詩は…後輩はよく考えていた。初めての恋愛に浮かれていたのは後輩も同じだったはず。私は私の事しか考えていなかった。もっとイサギくんに…生徒のことを考えるべきだった。私は彼の担任なんだから。
「そうね…あなたの言う通りだわ。ここからは個人戦ね。その前に謝らないといけないんだけど、どう謝るかも自分で考えるってことで!」
「はい!生徒との関係修復と信頼回復も教師の仕事ですから!」
そう後輩教師の言う通り…!言う通りなんだけど…
「でも彼ってほとんど学校来ないし、信頼とかそもそもあるのかしら…?」
「うっ…そ、それは…」
「彼がモテ始めてラブレターが大量に机や下駄箱に入れられた頃にしっかり対処しておけば今の状況は少しでも改善されていたかもしれないわね…」
「でも、それは、校長の指示でしたし…」
「動ける時に動かないで何が教師よ!わかったわ!私、担任降りるわ!」
「それは勝手すぎます!副担任に推薦してくれた先輩がいなくなったら私の立つ瀬がありません!」
「そ、それもそうね…少し落ち着くわ」
「先輩は昔から勢いが強すぎるんです…それこそ入学式後のクラスでの自己紹介の時みたいに落ち着きがあればいいのに…」
伊達に7年以上一緒に過ごしてないわね…私のことをよくわかってるわ…
「自己紹介…そうね。自己紹介からリスタートしてみるのもいいかもね。最初の自己紹介の時、イサギくんは名前しか言わなかったから」
「なるほど。今回はお互いのことをもっと深く知るために少し踏み込んだ自己紹介をするということですね」
「そういうこと!」
これならうまくいくはず!
さっきまで墓掃除をしてきたんですけど、めちゃくちゃ暑かったです。もしも今日40℃だったらイサギくんは未完で終わっていたかもしれませんね(まじです)。イサギくんの続きが読みたい方は…!死なないようにしてください。最悪体調を崩しても命があれば続きが読める…!目が見えない方は事前に言ってください。作者が読み上げますので。漢字が読めない方も言ってください。平仮名バージョンも書くので。私はバリアフリーにフレキシブルにアグレッシブに動ける小説家になりたいです。
次話は今夜から明朝までに投稿します。