100話 いつも読んでくれてありがとうございます。おかげさまで100話達成です。これからもよろしくお願いします。
祝100話達成!閑話を挟まなければとっくに100話を迎えているのですがそれは言わないでください。作者が1番わかっていることなので。
((うわあああああ、100話目にしてブクマ増えてたああああああ!ありがとうございます!!(小声)
祝100話ということで、閑話を…!と思ったのですがあまりにも中途半端なので通常通り本編です。
※今回は短めです。
イサギはボーッとしていた。愛の妹の藍はボーッとしているイサギをボーッと眺めていた。
「イサギお兄ちゃん、なんでボーッとしてるの?」
「なんでだろうなぁ…今日1日があまりにも濃い1日だったからかなぁ…」
「ねぇ、イサギお兄ちゃん」
「んー?」
「イサギお兄ちゃんの上に座ってもいいー?」
「んー、いいよー」
「ありがとう!イサギお兄ちゃん!だーいすき!」
藍はボーッとするイサギを四つん這いにしてその上に座った。
「なぁ、藍ちゃん」
「なぁに?イサギお兄ちゃん」
「これ、誰から教わったんだ?」
「お母さんがお父さんにやってたの!それでね、なんでお父さんの上に座るのって聞いたら大好きな人だからだよって言ってたの!」
「へぇー、藍ちゃんのお母さんって特殊なんだねー」
「とくしゅってなぁに?」
「良くも悪くも変わり者ってことかなぁ…」
「よくわからないけど、すごいってこと?」
「うん、そうだよー。凄いってことだよー」
「わぁ!お母さん、すごいんだ!」
「うん…すごいよ…旦那さんを文字通り尻に敷いて、それを娘に見られたにも関わらず教育せずに放置するなんて…ある意味すごい…」
(本当にすごい肝っ玉女将だなぁ…)
―コンコン
「失礼します…あら?藍、お客様に何をしているの?」
「あー、俺が許可したんで別にいいですよ」
「あら、そうなんですか?ふふふ、非常にカオスな光景ですけれども潔くんが良いと言うなら良いでしょう」
「それで彼女らに話したんですか?」
「ええ、話しましたよ。さすがに目に余りましたもの」
「あんまり俺の事話されると格好がつかないんですけどね…」
「今、娘の尻に敷かれてるあなたが言っても、それこそ格好がつかないですよ、ふふふ」
「ごもっともで…」
小学4年生に四つん這いで椅子にされてるイサギには確かに説得力がなかった。
「ところで、あと何泊されていかれますか?」
「やっぱり1泊で留めるつもりはなかったんですね…」
「それはそうですわぁ、潔くんは羽振りがいいですもの、ふふふ」
「なぜチケットを貰った側なのに追加で泊まらねばならないのか、俺には分かりかねますよ…」
「まあまあ、そう言わずに。藍も喜びますよ。ねぇ、藍?」
「そうなの?藍ちゃん、俺がいると嬉しい?」
「うん!おうまさ…イサギお兄ちゃんがいると楽しいよ!」
「今、お馬さんって…小学4年生が言うことじゃないよな…」
「ほら、喜んでますよ」
「なら、彼女らが答えを見つけるまで泊まりますよ」
「毎度ありがとうございます、疚無様」
「こういう時だけ苗字で呼ぶなんて、よく言いますよ…」
やれやれと言わんばかりに溜息をついた。
「ところで…」
「なんでしょう?」
「旦那さんのこと、馬扱いしてるんですか?」
イサギは一連の会話で1番気になったことを聞いてみた。
「ふふふ…ふふふふふふ…ふふふふふふふふ…」
「………」
(急に冷や汗が…)
「…聞きたいですか?」
「………やっぱり大丈夫です」
体育祭の時と同じ予感がした。女将の後ろに鬼やら妖怪やらがたくさん見えた…気がしたのだった。
タイトルにも前書きにも書きましたが改めて言わせてください。ここまで長く読んでくれてありがとうございます。あと80000話は続く予定なので追いかけてきてくれると嬉しいです。後ろを振り向いたら誰もいなかった、というパターンが1番辛くて悲しくて辛いです(2回言いました)がそれは作者の手腕次第ですね。頑張れ!79900話先の作者!
ということで、最後は人任せ…いや未来の自分に託しました。
これからもよろしくお願いします(*^^*)
次話の執筆に時間がかかってます。申し訳ありません。しばらくお待ちください。ちなみに次話は閑話の予定です。