表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不明瞭叫声  作者: セキノリ
1/1

 ――頭に血が遡ってゆくのが、何故か手に取るように理解できた。齢13歳、始めての感覚である。


 原因は、同級生の男子1人。私の母を馬鹿にしてきた。「人の家族を謗ることは、決してあってはならない」そう天法師(てんほうし)様もおっしゃっている。これほどの罪はない。

 第一に、私たち『真人族(しんじんぞく)』は、平和を謳うべき種族なのだから。争いの種になりうる彼を、見逃すことはできないのだ。


 ~§*§*§*§~§*§*§*§~


 遥か昔、『人間族』という、野蛮で愚かな種族が地上を支配していた。独特の文化を発展させ、その数はおよそ10億は存在していたと。

 人間族は真人族よりも、高い知能を持っていたという。が、肉体は脆いもので、真人族の拳1つで崩れてしまう。そのため、人間族は、知能を巡りつくし、()()という戦いの道具を造り、同族殺しが行われていた。

 同族殺しが行われていた理由として、人を見下す悪質な心と『(イカ)リ』という感情があったからだという。

 (イカ)リは、真人族には無い。同族殺しなど、無駄な悲しみを生じるだけである。真人族は人間族を哀れに思い、地上から葬り去った。


 そうして、真人族が住みかであった天を捨て、地上に移り住んだ。

 ――未だに、人間族は魂だけとなり、地上を彷徨っているという。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ